An "I " Novel from The City Of Angels

Diary 『バンコク在住日本人ギタリストの日記』

まだまだ続くよサバイバル生活

ハテナブログは動きが遅すぎるし写真がアップロードできないことが多々。一枚上げるのに5分以上くるくるした挙句アップロード失敗。ぜんぜん使えねえ。アパートのネット環境の問題にしては他にまったく問題が無いのでおかしい。どないなってるんやろな。さくさく書けないのストレスだ。さっさと変えるべき…?とりあえず今日は主題はない。つらつら書いていく。

 

3月末のトラブルに端を発したサバイバル生活はまだ持続中。このまま順調に何も起こらずにいっても平時に戻るのは8月くらいかな…とりあえずビジネスビザと労働許可証は取得できたので、その為に働きつつ夜は相変わらずギターを弾いて歩いていればなんとか生き延びられる予定ではあるが、日々どんどん痩せていく。大丈夫なのか俺の身体…。とにかくあと2カ月ほどは倒れられない。

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ブッキングは少しずつ進んでいるが、ここ2カ月ほどはソロではなくてセッションユニットへの依頼が活性化していて、日程調整や条件決めやらに追われる感じになっている。過去のライブ動画を誰かがシェアすると、それを見た誰かが出演について問い合わせてくる…って流れである。ソロとセッションは基本お呼びのかかる場所が違うので気分が変わっていいが確認事項が多くて正直面倒くさい。

ほぼ全部が即興セッションユニットでバンドではないので、普段一緒に何かをやっているわけではないし、一緒に遊ぶわけでもない。おまけに俺たちを呼ぶ連中はメインストリームの音楽が好きじゃないアンダーグラウンド系の変人が多くて、お客さんを持っていないのにただただ自分が呼びたいだけってパターンがたまにあるので、行ったはいいけど真夜中出演でノーギャラでほぼ客無しでたまにいるのはドロドロに濁った眼をしたジャンキーで店のスタッフから冷たい目で見られるっていうグダグダで悲惨な状況を避けるために事前の調整や話し合いは必須なのだ。何度かそんな状況に放り込まれたことがあるが、あれは悲惨すぎる。俺達は演奏に行っただけで基本関係ないのに悪い印象しか残らない。その状況ではテンションの上げようもないので何ひとつ良いことが無いのである。危ないかどうかはやり取りを2,3回するとすぐわかる。

 30代の頃に2年間ほどアングラミュージシャン達と病気じみた暗黒セッションをしていた時期があったが、あれは遺憾。音は嫌いじゃなかったが、ビョーキみたいな音を出しているとビョーキの人やアブノーマルな皆さんが集まってしまっていろいろ怖いことになる。俺はけっこう普通の人なのだなと日々思い知らされた。最終的に向いていないと悟って止めた。今はニュートラルな感じでお客さんもいろいろな人がいて幸せに弾いて歩いている。あのまま進んでいたら今頃どうなっていたのか…考えたくもない。

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昨今バンコクでイベントによってはセッションのオーガナイザーみたいな立ち位置になることも少しずつ増えているが、好きでやっているわけでもない。この街にはフリーインプロやノイズ系の音楽をやっている奴が極端に少ないので俺の存在が見えやすいだけだ。東京や大阪ならマニアックな連中が履いて捨てるほどいるので俺には話は来ないはず。正直、俺はアングラ趣味でもないし、そないにマニアックな音でもない。自分の良いと思う音を出したいっていういたってシンプルな目標で動いているだけなんだけど、自分の為に流れを作る必要があるのでなんとか小さいシーンみたいなものを成立させようと足掻いている感じだ。神戸にいる頃も同じような足掻き方をしていた。弾く場所がないなら自分で作ってやろうって感じだ。

3年以上経つと、出会った頃は子供だったミュージシャン達も才能のある奴らは急成長して凄い音を出すようになったりメインストリームに出ていったりしていて、俺は俺で地道ながらもやるところが増えていったりして以前よりは楽になったし良い状況で演奏できることが増えた。グダグダな運営だったイベントもオーガナイザーが少しずつ成長してマシになっていたりもする。場が整うとお客さんの流れができてくる。居心地の悪い場所に人は集まらないものなので、自分の事しか見えていないただやりたいだけの奴は自然に淘汰されていく。これもまた音の話ではない。性格とか心の持ちようの話だ。音楽性は勝手に考えて自分で追い詰めればよい。良けりゃ生き残るしダメなら弾く場所が無くなって消える。上手い下手も関係ない。重要なのはコアなものを持っているかどうかだ。俺よりスキルのある奴はアマチュアにも山ほどいる。スキルは必要だがオリジナルをやる場合は最重要事項ではないのだ。メジャーだろうがアンダーグラウンドだろうが結局ライブミュージックってのはお客さんが聞いてくれないと成長しないし存在する意味がないと強く感じる昨今だ。身内でぐだぐだ言ってるよりは人前に立って評価される方が話は早い。

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2カ月ほどヨーロッパツアーに出ていたスタイリッシュナンセンスのふたりが帰って来た。今度パーティーで一緒になるのでどんな刺激を受けてきたのかライブを楽しみにしている。タイの音楽シーンを知れば知るほど、このふたりと5月にドイツに移住したスティッキーライスのフロントマンPookがどれだけこの国のシーンにおいて特異な存在なのかがわかる。おもろいやっちゃ。

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