An "I " Novel from The City Of Angels

Diary 『バンコク在住日本人ギタリストの日記』

深夜の日記

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写真はチェンマイのイベントの光景。アットホームな良い空間。

3時間ほど寝たら夜中に目が覚めた。昨日は長時間働いていたので疲れているはずだがうまく眠れない。仕方ないのでそのまま起きていることにする。考えるべきことはたくさんある。昨夜の手慣らしで弾いたトラック。4台のループマシンを使うとギターループだけでもけっこう推進力のあるグルーヴが作れる。ただ、バックのサウンドだけで飽和しているのでリードの音がその分悪くなって広がらない。本当はリードのパートだけ別アンプに分岐して弾くべきなんだろうな…機材が一気に大掛かりになるけど。

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参考資料的に音楽を聴くことが多いのでヒットチャートに上がるようなPOPSをあまり聞いていなくて最近までこの有名なシンガーソングライターの存在を知らなかったんだけど、LPの声は好みだ。曲も素晴らしい。この曲はセッションのアレンジの方がオリジナルよりも声が際立ってかっこいい。歌のバックはこのバンドみたいに抑制の利いた演奏がクールだと最近になってつくづく思う。俺の演奏に歌はないがメロディーはあるわけで、リードパートの音を研ぎ澄ませればコントラストが鮮明になってアブストラクトなパートもより生きてくるだろうし次の課題はこれなんだろう。年々自主規制が外れていっていろいろなジャンルの音楽を聞くのが楽しい。先生がたくさんいる感じだ。

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ガボール・ザボ。ハンガリー出身のギタリスト。彼の作品は何度も聞きたくなる。常々まっとうなスタイルのギタリストとしてもう少しうまくなりたいと思っているが、基礎がないので伸び悩んでいる。昔と違ってYoutubeにいくらでも教則ビデオ的な映像があるので暇な時に見ているが、もはやどこから手を付ければよいのかわからないのである。友人になったタイ人のギタリストに『基礎をレッスンしてくれないかな?』と本気で言ってみたが『なんでやねん!(意訳)もう教わる必要無いやん』と一笑された。ひとりで弾く分には良いのだけど誰かと一緒に演奏する時に共通言語として基礎知識は必要なのだ。謂わば一般常識みたいなもんだ。たくさんのミュージシャンと演奏したが、彼等をどうフォローすれば演奏の助けになるのかが知りたい。ただただ暴れているだけじゃ申し訳ない限りだ。

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間も無くバンコクの夜が明ける。雨季もそろそろ開けるかな…。今日、明日と仕事をして旅に出る。そろそろ荷物も用意せなあかんな…。つらつらと書き続けていたらオーバーステイのクルーからメッセージ。

『警察の妨害で延期になっていた10周年パーティーを12月にチャオプラヤ川のボートの上でやるけどスケジュールどう?』

その日のスケジュールは空いているので2秒で返信。

『やる!』

彼等は巨大なボートクラブを作るってプロジェクトを進めていて、まだ完成はしていないが既にボートのベースは川に浮かんでいる状態。未完成だけどとにかくパーティーをやってみるらしい。悪名高いオーバーステイのビルは常に警察が張り付いていて大きなイベントはことごとく邪魔されるってことでいよいよ川の上ってわけだ。さすが。