An "I " Novel from The City Of Angels

Diary 『バンコク在住日本人ギタリストの日記』

本日はたいして意味のない日記

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昨日は良い天気で風が乾いていて雨季の終わりも近いのかな…と思わせた。いつものサイクルで考えるともう少しかかると思うけど、雨が降るとその後サウナみたいな状態になる俺にとって最悪の時期が終わってくれるだけでありがたい。電気機器の壊れる時期ってのはなぜか重なるもんで、今月は壊れまくった機材とPCの修理代で久々に出費がかさみ過ぎて困窮している。なんとか耐えきれるとは思うがとても大変な状況である。

ここのところ録音用の資料で送られてきた洒落た音楽を聴くことが多かったが、飽きてきたのでINUを聞いていた。80年代の作品だけどガラが悪いしやさぐれ感がスゴイ。曲が始まる前の喧嘩が始まりそうな殺伐とした客とのやりとりの末にオチがつくところが関西人らしくて良い。俺のイメージの中のパンクはこの感じ。アウトローだ。なので、昨今巷でパンクと呼ばれている音楽は音のでかいポップスでしかない。当の町田町蔵町田康と名前を変えてすっかり文化人の体なわけで、もうこのようなやりたい放題みたいなバンドの時代は終わっているようだが、このようなバンドを見て衝撃を受けて『ミュージシャンになろう!』などと言う大きな人生の選択ミスをした俺としては、たまにアンダーグラウンドで異様にテンションが高くてそれが故に人気の無いバンドを見ると応援せずにはいられない。

ここのところの英語教材は Cowboy Bebop の吹き替え版。これはこれで90年代臭がスゴイ。この作品は1998年の作品で好きな作風だけど俺はほとんど内容を知らない。なので英語だと内容を把握するのが大変。勉強には良い。興味が無い教材は見るのが苦痛だし。この作品が話題になっている頃はちょうどデビューに向けてのオーディションが続いていて曲を作るので手一杯で、肉体労働のバイトをしながら深夜に曲作りの作業をしていてテレビを見ている暇がぜんぜんなかった。サントラが売れたことでも有名な作品だけど、それを知ったのも2000年代に入ってからだった。

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宮市亮が大きなケガから復帰した試合でゴールした。ゴール後のセレモニーの写真の表情は決意に溢れている。チームメイトが復活を祝福する表情も心から嬉しそうで泣けるシーンだった。

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今日、明日は録音の仕上げに向けた足りない部分の曲作り。安易に模倣せずに自然体でコマーシャルな音楽を創るってのは長年我流の音を演り続けている俺にはとても難しくて、どうしても妙な力が入ってしまう。今回の録音の相方を頼んだラスベガス出身だけどほぼ中身がタイ人になりつつあるアメリカ人のトミーは10代の頃から才能を認められて色々な形でずっと作品をリリースしている生粋のアーティストなので純粋な彼とやるのは楽しい。5年前に出会った時から彼は人の評価を気にせず全く己を曲げずに進化し続けている。俺が尊敬している若いミュージシャンのひとりだ。作業の合間に作りかけの新曲を聞かせてもらったが既に素晴らしい音だった。

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今回依頼されて作っている音楽が今後どのような評価を受けるかは正直わからない。気に入られれば大きな仕事もあり得るが、『きっちり創る』ことを優先すると決めてやっているので気に入られない可能性もある。『仕事だから…』とか日本にいる頃は過剰に思っていたが、今は少し違う。もちろんできる限り期待に応えようとは思っているが、あくまで俺の基準において作る。結果が次につながらなくても良いと思っている。若い頃は生活で苦労していたので、金が欲しくていろいろ意見を聞きすぎて誰が作ったんだかわからない作品を作ってしまう事が多々あった。あれは双方にとって意味が無かった。全員と理解し合える人間はいないし、感覚的なことであれば特にありえない。妙な雇われ根性は結局邪魔になるだけだ…ということで最後に最近感銘を受けた元政治家の座右の銘を書く。

うるせぇ By 杉村太蔵