バンコク在住日本人ギタリストの日記

バンコクの日々の出来事やタイの音楽情報

そろそろ始めましょうかね…

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Photo from CHAOS JAM vol.4 at 12×12 (2016)

 

私は何ものにも縛られない

そして、私は誰も縛らない

I'm not ruled by anyone.
And I don't rule anyone.

Nemo me regit
neminemque rego.

 

フリーフォームセッションのイベントを始めた時から一貫しているコンセプト…とはいっても俺なりにやって欲しくないことはいっぱいあるんだけど。排泄物投げつけて自由表現とか言われても嫌だし後でそれを掃除するのも嫌や(笑)面倒見切れん。

セッションをオーガナイズする時は基本的にMusicianとダンサー、ペインターで構成するし、汚いのとかグロいのは俺自身が嫌いなのでその関係の方々はできるだけ呼ばない方向になる。俺がガキの頃はそういう極端でイカれた表現をするアーティストがたくさんいたけど最近じゃあんまり見かけなくなったし、不快すぎる音楽や楽器を叩き壊すようなパフォーマンスもほぼ見なくなった。これも時代の流れってもんなんだろう。『人見て選んでるじゃん!ぜんぜん自由じゃない!』とかいう突っ込みは一切受け付けない。オーガナイズしてケツを持つからには俺の嫌なことはやらなくてもいいのである。

ミュージシャンはだいたい決まっているがバンコクに来てからタイのダンサーとパフォーマンスをしたことが無いのでタイの友人に頼んで情報収集中。この街のパフォーマーはレベルが高いので逆に難しいことも多い。できるだけ走り回ってみるが、何を言うても実験に近いイベントなので予算も見込めないわけで、最後は出演者の情熱だけが頼りである。形がガッチリ決まっている出来上がっている人ほど『自由』と言われると戸惑うものだ。1度共演してしまえばうだうだ話をするよりも早いんだけど、実験的≠商業的ってことで、ここではなかなかそんなイベントはない。んじゃ外国人の俺がその機会を作って無責任にいろいろミックスしてしまえ!という意味でのオーガナイズなので出演者に主旨を伝えることは必須である。言葉で表現できないことをやりたいのに言葉で説明するってどないやねん…といつも悩むところである。実は以前から考えていたので実現すると見る価値のある面白そうな組み合わせは数組ある。とりあえず手を付けてみるが、さて、ひとりでできるかな…。

 

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今日は夕方からパフォンヨーティン駅近くにあるカフェバーMethod to My Madnessにてイベント出演。5人のリーディングポエトリーを相手に即興セッション。3時間ほどだけどどんな構成になるのかな…全部ひとりで弾くとなると必死やな…お客さん来てくれるかな…とか初めての場所はいろいろな意味で楽しみなものです。

 

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ここのところDJとのセッションが続いているけど来週土曜は久しぶりにスコットランド人のドラマー Joe Delaneyとのふたりユニット WOOTROOT でライブ系のパーティーに出演。出演者も友人が多いので楽しい夜になるだろう。Joeのようなパワーのあるドラマーとやると気兼ねなく轟音が出せるのが嬉しい。

来月はユニット/ジャム/ソロ まんべんなくいろいろスケジュールが入っている。しっかり食ってすべてしっかり前に進めたい。しかし、マネージメント事項が増えて既に面倒や。どいつもこいつもフリーダムなのでやりたがらない…しゃーないか。

 

とりあえず、英語ができて一連のイベントオーガナイズのお手伝いしてくれるという奇特な方がいれば是非連絡ください。

連絡先は、

E-mail:  amatuti.thailand@gmail.com

もしくはメッセンジャーで。

 

今週はsession with DJ Gokiuchi と improvisation music for erotic poem

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苦難の数カ月ももうすぐ乗り越えられる。今はまだまだきっついが見通しが立ってきたので気分は少し楽になった。日曜のライブは企画が面白いのでどうなるかわからないけどきっと楽しい夜になるだろう。

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金曜はDJ gokiuchiとのセッション。会うのがかれこれ10年ぶりくらいなのかな。みんななんだかんだでしっかり音楽を続けていてそれぞれ進化しているので、久しぶりの邂逅というのはいつでも興味深いものだ。おまけにそれがタイのお客さんの前ってのも面白い。どんな結果になるのか楽しみにしている。

 

そして日曜はローカルエリアにある洒落たBAR Method to My Madnessにてイベント。このBARに https://www.facebook.com/methodbarbkk/?fref=ts にメッセージを送ったのは先月。その後、彼等は俺の音を聞いて自分たちでリーディングポエトリーとのセッションという企画を考えてイベントを組んでくれた。予想外の企画で嬉しい驚きだった。

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普段、eroticとはなんぞや…とはあまり考えないわけだが、今回は演奏するために自分なりに少し考えてみなくてはいけない。多種多様なセクシャリティーを受け入れることに関してはタイという国は日本とは比べ物にならないくらい寛容なわけで、その国の若い連中が感じるeroticの基準も多種多様だろう。そういう意味では俺はいたって面白みのない男なので想像に任せるしかないが…。

例えば、エロイ曲なんてワードで検索してみたが、俺にとってはちいともエロくない歌がたくさん紹介されている。要するに、紹介している皆さんが歌っている奴に欲情しているだけで音楽はぜんぜん関係ない感じだし理解に苦しむ感じなので参考にならない。やはりここは自分で掘り下げて考えるしかないのだろう。個人的には静寂の方にeroticを感じるので、せっかくの機会なので『演奏中に静寂を作る』という楽器弾きには一番勇気のいる試みに挑戦するべきなんだろうな。

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どちらにしろミュージシャンだけではないセッションというのは以前から好みだ。音楽だけだとわかりやすいし演奏しやすいが、発表会みたいになりがちでドラマ性に欠ける場合が多い。今回はまるで何もわからない出たとこ勝負の異種格闘技って感じで緊張感は満載だけどやりがいのある即興セッション。時間のある方は是非是非。

We cannot see eye to eye. But It is what it is. 

 

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今日は休日なのでだらだら書いている。大した内容ではない。

 

早朝に起きていろいろ聞いているうちに古い素晴らしいアルバムを拾った。多分すごく有名なアーティストなんだと思うけど失礼ながらよくわかっていない。でも良いものは良いということで今朝は音楽良し、天気も良し、空気も爽やかで素晴らしい朝…とはいえ、少し前から俺が住んでいるアパートの1室では日本のヤクザ3人が長くタイに住んでいる日本人を拷問してカードの暗証番号を聞き出して金を奪って最後は殺そうっていう馳星周の書く小説のな陰惨な企みがまさに実行されていて、先週金曜にタイ警察が踏み込んだ際には部屋に殺害後を見越した解体の道具まであったということでなんとも言えない気分のこの数日間である。

10代の頃に住んでいた超激安アパートの隣室のおじいちゃんが亡くなって数日間後に発見されたときもこんな気分になった。なんだろうな…迷信のようだけど負のエネルギーってのはやっぱりあって、この場所はあまり良くない場所なんだろうなと思う。無意識にまた俺は正と負の境い目に立っているのだなと呆れているのもある。混沌を愛するが故に昔からボーダーラインのような場所が好きだ。いわゆるややこしい地域に好んで住む癖がある。なのでたまに身の回りでこんなことが起きたりもするのだ。好奇心は災いの元ってやつである。そこそこで止めなくてはいけない。

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20代の真ん中くらいに世間知らずが故にいつの間にか踏み入れてはいけない領域に少しばかり踏み込んでしまって、大阪の難波あたりの使われていないビルの1室に友人とふたり2日間ほど軟禁されたことがある。なぜそんなことになったのかその時はよくわからなかったが、ただその時その部屋にいた皆さんは見たことがないくらいテンパって殺気立っていた。幸いまともな方がいて、関係ない俺を解放してくれたが、他グループと抗争中だったそのグループの皆さんは1ヶ月ほど後に壊滅状態になったということを新聞記事で知り、さすがの阿呆な俺も『良かった…危なかったんや…』と思ったもんだ。ドーピングして戦ってはったんやな…とテンパっていた理由は後でわかった。原因はその友人だったこともわかったが、その友人もどこかに消えてしまった。その後2度と会っていないし名前も忘れてしまった。

東京に住んでいた頃に新宿のライブハウスで出会った某有名ロックンロールバンドの取り巻きだという男と歌舞伎町、渋谷あたりで飲んで歩いていた時にも以前と同じヤバイ空気を感じたことがあって、それは一種の匂いみたいなものだ。脳みその一番奥から立ち昇ってくる。以前の失敗があったので危険信号を感じた瞬間に踏み込むのを止めてフェードアウトした。その友人ともその後二度と会わなかった。ミュージシャンでもあったけどライブハウスでも見かけなくなってしまった。その後も懲りずにフワフワといろいろなところに入っていっていろいろな人と出会って、最後に渋谷で人生で最大の失敗をひとつ犯したが、それは危険だとわかっていたけど状況的に仕方なかった…と長い間思っていたが、冷静に振り返ればその前に何度も分岐点はあった。ただただ馬鹿だっただけだ。今でもたまにだけどその時のことを夢に見て夜中に目が覚める。

とりあえず、俺はいつも様々な特殊な人種の皆さんと出会っては自分があらゆる面で大多数の人と同じ至極普通の人なのだと知るってのを繰り返してきたわけだけど、この所謂人種の違いみたいなものは肌の色の違いとか国の違いとかではなくて、極端に言えばシリアルキラーの気持ちがわからないのは根本的な習性が違うからでどこまで話を聞いても理解できない…という感じだ。

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バンコクでも最初の頃は結構ややこしいことを平気でしていた。意識が無くなるまで飲んで知らない場所で目覚めたり、ひとりでスラムに踏み入れてお金を取られたり、酒場でわけのわからないタイ人のおっさんと飲んで軽く恐喝されたけどそのまま飲み続けて最後はべろべろになったおっさんが涙ながらに語る『インポになったら女房が逃げたんだよ~』って話をエンドレスリピートで聞かされたり(笑)でも流石にもうそろそろいいかなってことで最近はそんなこともなかった。もう若くないのでそろそろ逃げる体力もないしええ加減にしようと思ったからだ。

そこへ来てこの事件である。このアパートも引っ越すべきかな…と思っている。結構気に入ってるんだけど、ある種の警告だと思ってもう少しましな地域に引っ越すべきなんだろう。潮時ってやつだ。今度はどこに住もうかな…。

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10代の頃ジョン・レノンが大好きだった。今でももちろん好きだ。でも今の俺は人間は理解し合えないと思っているので、残念ながら以前のように素直にはイマジンが聞けない。名曲をディスっているわけではない。いろいろな奴がいるのにひとつのビジョンで世界がまとまるなんて理想論はある意味傲慢だと感じているだけだ。その言い草は『工場作れば仕事ができて生活が豊かになるでしょ!』とかキレイごとを信じ込んで低賃金で現地の人を使って文化や自然を破壊して自分達の都合の良い集金システムに作り替えて世界を救っていると思っている連中と根本的に一緒だ。白人らしい理想の持ち方だなと感じてしまう。色々な種類の人間がそれぞれの理想をぶつけ合っても答えが出るはずもないわけで、何が正解なのかは俺にはまったくわからない。いつも考えはアナーキズムにたどり着いて『いやいやそれはもっとない』となって考えるのを止める。

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突然訪ねてきたファンと話をする映像のジョンは真剣だ。ドラッグでぶっ飛んだファンを相手に本当に真剣に話している。凄い人だ。その結果ジョン・レノンは殺されてしまうが、このゆるぎない信念と姿勢は本当に尊敬に値する。

個人的には、音楽は個人個人の気持ちを救える力を持っていると確信しているが、世界を救えるとは思わない。音楽はただ音楽だ。余計な思想や政治的メッセージは必要ない。

 

 

 

単純に日記

thaiagenews.com

昨日ネットでニュース記事を読んでとてもビックリした。記事に載っている事件の舞台は俺の住んでいるマンションの一階下の一室だったからだ。加害者も被害者も日本人である。同国人がタイで事件を起こすと物凄く気になる。特に被害者が死んでしまうと自分に置き換えて考えてしまうので数日間頭に残って憂鬱な気分をしょい込むことになる。今回の被害者の方は幸いにも間一髪救い出された。ただ加害者も日本人ってことで暗澹たる気分になることは否めない。

日本に住んでいる頃は気にしたこともなかったが、タイで命を落とす外国人は少なくない。自殺のニュースもとても多い。以前にも書いたが怖いのは『孤独』だ。ひとりというのは何かが起きた時に絶望感に支配されやすい。死がすぐそこに見える。

もともと日本でも友人の多かったタイプの人は良いが、日本の社会が合わなくて異国に逃げたようなタイプの人はここでもダメだとなると本当に逃げ場を失ってしまう。よくタイの女性にはまり込む男性を見て『なんで騙されているとわからないの?』なんて鼻で笑いながら言ったりするが、日系企業の駐在で家族と来ていてそのうち帰国するってタイプの幸せにやれているような順調な人にはその理由はまったく理解できないだろう。皆、薄々は『危ない』ってことには気付いているのだと思う。ただ、異国でまったくひとりになってしまうよりは誰かが自分の隣にいる方を選んでしまうのだと思う。『孤独』は本当に怖い。そして、周りに人がたくさんいる大都会でひとりきりってのはより絶望的だ。

今回の事件の被害者の方はタイ人の奥様と日本人の友人の通報で助かった。もしひとりきりで生きている人だったら誰にも気づかれず消えてしまったのかもしれない。

家族ってのはあらゆる意味でとても大事だ。この国に来てから中国人がなぜ家族を中心に生きているのかの理由が実感としてわかった。消えない絆ってのは家族だけなのだ。家族だけじゃなくてパートナーに関しても以前とは感じ方が変わった。タイではよく見るが、子供のころから一緒にいる動物で言うところの『つがい』みたいな打算の見えないカップルを見ると、心強いだろうな…とうらやましく感じるのだ。誰かの為に生きるってのは実は自分の為でもあるのだなとそんな人を見ているとわかるからだ。

なにはともあれ、日本では最近見えにくくなっているが、『ヤ』の付く人は怖いなと改めて感じた事件。殺されなくて本当に良かった。

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歌が人を救うときもある。オジサンたちが夜中のカラオケバーで外人ホステスの歌う下手くそな美空ひばりさんの歌を聞いて涙したり合唱したりするような場面は実際に居合わせると感動的だ。もうあまりこんな歌はなくなってしまったけど。

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良い歌だな…と思うんだけど、この昭和を感じる名曲も秋元康さんの作詞ってのが怖い。モンスターだよな。

次はタイ語か…

 

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バンコク郊外の川沿いにある雰囲気の良いLIVE BARを見つけたのでメッセージを作って送ってみた…が反応なし。バンコクの中心部の場合ある程度英語のメッセージでOKなので3年間で自力でやりとりできるようになったが、次はタイ語の読み書きか…これはかなりレベル高い。いつできるようになるんやろ。

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タイ人のギタリストのNAINOIさんとGOLFさんのデュオがタイ北部をツアーしているのでイベントのページをチェックしているが、当たり前だけど半分以上はタイ語だけのページだ。一応タイの文字の読み方はこちらに来た時に一度憶えたんだけど、文章を作るには程遠い。最初は誰かに手伝ってもらわなしゃーないけど、今後もこの国で弾き続けるならば自力でやらなあかんやろな。タイの人はおしゃべりが好きだしMCもいるやろし喋りももう少し達者になる必要がある。ここに来てからずっと勉強してるなぁ。外国やから当たり前やけど。

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今月は6本のライブが決まっているけど今週は1本も無し。毎週2本年間100本超のスケジュールを入れるのが目標だけど、相手のあることなので俺の都合だけでは進まない。突然連続で入ったりぜんぜん入らなかったり。数やればいいのか?っていう奴もいるけど、やれるものならやった方が良いに決まっている。人間には寿命があるので時間は有限だ。どうせなら死ぬまでにできるだけたくさんの人と会ってみたい。

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来週はGOJAで日本人DJのYOSHIZAWA aka DJ TORUとチルアウトセッション。気楽にいろいろな音を繰り広げる感じだ。GOJAにはよく立ち寄るしトール君とはもう長い付き合いになりつつあるが、飲んでばかりでセッションするのはかなり久しぶりなので楽しみにしている。

GOJAのお客さんたちは20代~30代前半って感じでタイ人、アジア各国、欧米人等々入り混じっていてみんなアートや音楽やスケボーが好きで好奇心に満ちていてみんな可愛らしい。日本人も多いしカウンターにいるレックちゃんとプラーちゃんの姉妹も優しくてフレンドリーなので旅行者でも気軽に行ける場所だ。GOJAのあるプラカノンというエリアは最近新しいお店が増えてきて賑わい始めている。ギャラリーカフェなので気軽に行けますよ。近場に行ったときは是非。

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GOJAで会ったアーティストで一番印象に残っているのは lee こと Asano Ryuhei 。音楽もやるのでセッションして楽しかった。残念ながら日本に帰ってしまって最近は会えていないが、彼の音源は今でもよくチェックしている。 

俺はHIP HOPについてぜんぜん詳しくないのだけど、巷で Abstract Hip Hop と呼ばれていた音楽はとても好みらしく、ネット上の特集記事などを読むと今まで意識せずに聞いていた作品の中にそれが多数含まれている。間違っていたら申し訳ないが、アサノ君の作品もその系統に属していると思っている。個人的には選ぶパーツの面白さとその配置の妙が気持ち良くて、音楽を勉強したミュージシャンには逆に作るのが難しいだろうし、DJにしか作れない音楽ってのが確かにあると思わせてくれるところが良い。

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まだまだ続くよサバイバル生活

ハテナブログは動きが遅すぎるし写真がアップロードできないことが多々。一枚上げるのに5分以上くるくるした挙句アップロード失敗。ぜんぜん使えねえ。アパートのネット環境の問題にしては他にまったく問題が無いのでおかしい。どないなってるんやろな。さくさく書けないのストレスだ。さっさと変えるべき…?とりあえず今日は主題はない。つらつら書いていく。

 

3月末のトラブルに端を発したサバイバル生活はまだ持続中。このまま順調に何も起こらずにいっても平時に戻るのは8月くらいかな…とりあえずビジネスビザと労働許可証は取得できたので、その為に働きつつ夜は相変わらずギターを弾いて歩いていればなんとか生き延びられる予定ではあるが、日々どんどん痩せていく。大丈夫なのか俺の身体…。とにかくあと2カ月ほどは倒れられない。

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ブッキングは少しずつ進んでいるが、ここ2カ月ほどはソロではなくてセッションユニットへの依頼が活性化していて、日程調整や条件決めやらに追われる感じになっている。過去のライブ動画を誰かがシェアすると、それを見た誰かが出演について問い合わせてくる…って流れである。ソロとセッションは基本お呼びのかかる場所が違うので気分が変わっていいが確認事項が多くて正直面倒くさい。

ほぼ全部が即興セッションユニットでバンドではないので、普段一緒に何かをやっているわけではないし、一緒に遊ぶわけでもない。おまけに俺たちを呼ぶ連中はメインストリームの音楽が好きじゃないアンダーグラウンド系の変人が多くて、お客さんを持っていないのにただただ自分が呼びたいだけってパターンがたまにあるので、行ったはいいけど真夜中出演でノーギャラでほぼ客無しでたまにいるのはドロドロに濁った眼をしたジャンキーで店のスタッフから冷たい目で見られるっていうグダグダで悲惨な状況を避けるために事前の調整や話し合いは必須なのだ。何度かそんな状況に放り込まれたことがあるが、あれは悲惨すぎる。俺達は演奏に行っただけで基本関係ないのに悪い印象しか残らない。その状況ではテンションの上げようもないので何ひとつ良いことが無いのである。危ないかどうかはやり取りを2,3回するとすぐわかる。

 30代の頃に2年間ほどアングラミュージシャン達と病気じみた暗黒セッションをしていた時期があったが、あれは遺憾。音は嫌いじゃなかったが、ビョーキみたいな音を出しているとビョーキの人やアブノーマルな皆さんが集まってしまっていろいろ怖いことになる。俺はけっこう普通の人なのだなと日々思い知らされた。最終的に向いていないと悟って止めた。今はニュートラルな感じでお客さんもいろいろな人がいて幸せに弾いて歩いている。あのまま進んでいたら今頃どうなっていたのか…考えたくもない。

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昨今バンコクでイベントによってはセッションのオーガナイザーみたいな立ち位置になることも少しずつ増えているが、好きでやっているわけでもない。この街にはフリーインプロやノイズ系の音楽をやっている奴が極端に少ないので俺の存在が見えやすいだけだ。東京や大阪ならマニアックな連中が履いて捨てるほどいるので俺には話は来ないはず。正直、俺はアングラ趣味でもないし、そないにマニアックな音でもない。自分の良いと思う音を出したいっていういたってシンプルな目標で動いているだけなんだけど、自分の為に流れを作る必要があるのでなんとか小さいシーンみたいなものを成立させようと足掻いている感じだ。神戸にいる頃も同じような足掻き方をしていた。弾く場所がないなら自分で作ってやろうって感じだ。

3年以上経つと、出会った頃は子供だったミュージシャン達も才能のある奴らは急成長して凄い音を出すようになったりメインストリームに出ていったりしていて、俺は俺で地道ながらもやるところが増えていったりして以前よりは楽になったし良い状況で演奏できることが増えた。グダグダな運営だったイベントもオーガナイザーが少しずつ成長してマシになっていたりもする。場が整うとお客さんの流れができてくる。居心地の悪い場所に人は集まらないものなので、自分の事しか見えていないただやりたいだけの奴は自然に淘汰されていく。これもまた音の話ではない。性格とか心の持ちようの話だ。音楽性は勝手に考えて自分で追い詰めればよい。良けりゃ生き残るしダメなら弾く場所が無くなって消える。上手い下手も関係ない。重要なのはコアなものを持っているかどうかだ。俺よりスキルのある奴はアマチュアにも山ほどいる。スキルは必要だがオリジナルをやる場合は最重要事項ではないのだ。メジャーだろうがアンダーグラウンドだろうが結局ライブミュージックってのはお客さんが聞いてくれないと成長しないし存在する意味がないと強く感じる昨今だ。身内でぐだぐだ言ってるよりは人前に立って評価される方が話は早い。

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2カ月ほどヨーロッパツアーに出ていたスタイリッシュナンセンスのふたりが帰って来た。今度パーティーで一緒になるのでどんな刺激を受けてきたのかライブを楽しみにしている。タイの音楽シーンを知れば知るほど、このふたりと5月にドイツに移住したスティッキーライスのフロントマンPookがどれだけこの国のシーンにおいて特異な存在なのかがわかる。おもろいやっちゃ。

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今の俺だからこそわかること

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少し前にバンコクのホテルの屋上のルーフトップバーでの演奏を依頼された。俺がメインでもうひとり日本人DJは誰かいないか?と言われたので腕が良くて空気も読める若いDJを紹介した。最終的に店のマネージャーが『ミュージシャンはいらないんじゃない?よくわからない音楽だし。DJだけで充分だよ』と言って俺はカットされた。会話の内容は想像だけど、内容はほぼあってるはず(笑) いろいろなBARのイベントにミュージシャンをブッキングする仕事をしているニュージーランド人のその若い友人が、『すまない。俺はKOTAの音楽がめちゃ好きだからマネージャーにビデオも音も聞かせたんだけど…またイベント用意するから許してくれ』と謝って来た。『別に問題ないよ。気にするな。向こうの望んでいることは解るし、謝る話じゃない』って返したんだけど、彼はとても素直な男なので、前回彼の頼みで出たイベントでお客さんがかなり盛り上がったし、いつもほぼ無償で友達としてヘルプしてるのでたまにはいいギャラの出る仕事を…と張り切ってくれたのが結果カットで気にしているようだった。残念ながら俺をブックする場所を間違っただけで気持ちは受け取ったので本当に問題ない。 観光地バンコクスクンビットエリアの洒落たルーフトップバーのクソ忙しいマネージャーにとっては、音楽は基本なんでもいいのである。予算内でお客さんがゆっくり飲めて盛り上がることもできていろいろな雰囲気を味わえて…ってことだ。この仕事にはDJの方が向いている。もしくはヒット曲を歌う歌手やスタンダードをやるミュージシャンだ。誰も知らない音楽を演る男をそこに置くのはリスクでしかない。正直、俺がマネージャーでもそう考えるだろう。当たり前のことである。もし、万が一ここで冒険をしてくれるマネージャーがこの街にいるならば、もちろん俺は面白がってその場に向けてできる限り良い音楽を演奏する努力をするだろう。でもそれは状況的に難しいし、無理してやる必要もないことだ。

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そう話した後でもまだ気にしているようだったので、最終的には『俺はこんなことで傷つくほど若くないし、自分のブッキングは自分でやってるから本当に気にしなくていい。DJが必要なら日本人の腕の良い奴を紹介するし、俺の演奏が必要なときは言ってくれたら行く。これはFriendshipだ』と伝えた。ブッキングも俺ひとりでやるより誰かが話を振ってくれる方が選択肢も増えて充分ありがたいし。今日はそんなこんなで1本消えたけど自分で3本決めたし、過去に受けたオーディションでも受かったり落ちたりボロカス言われたりもしてるし、そんなことは本当にどうでもいいのだ。基本的にこれは音楽の話ではなくて仕事の話なので向こうにもいろいろ都合がある。この街だけでも本当にたくさんのスタイルのミュージシャンがいるし、俺は人の曲をほとんどやらない我儘ミュージシャンなので本来は断られて当たり前。通ったらラッキーってな感じだ。

バンコクで出会った俺の若い友人達はだいたい心根が良い。バンコクの夜を泳ぐには気が良過ぎるかもしれないけど、少々段取りやらグダグダでも最終許せるのは、まだ音楽に夢を見ているかわいいところがあるからだ。厳しい世界やけど、みんながんばっていきましょう。いいこともあれば悪いこともあるさ。

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若いミュージシャンはこういうことを拒絶されたと受け取ってとてもナーバスになったりするけど、必要以上に気にする必要はない。世界は広くていくらでも弾く場所はある。音楽に興味のない人もいれば人生の真ん中に音楽を置いている人もいる。自分の音を追いかけて、諦めずに手を伸ばし続けることが一番大切なことだ。

 

ずっと人前に出て弾いてりゃ細かいことはどうでもよくなる。

長年さらし者になってきた俺の心臓には既に剛毛が生えていて今では何も感じない。