An "I " Novel from The City Of Angels

Diary 『バンコク在住日本人ギタリストの日記』

徒然

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どうでもよい話だが太った。腹が少し出ておっさんらしくなった。蚊トンボのような状態から脱出できてうれしいような悲しいような複雑な心境(笑)旅の間に減るだろうからこんなもんだろう。ツアー前最後の休日なので今日は準備に明け暮れる。上の写真は前回突然キャンセルになったライブの穴埋めに自分でアクセスして急遽弾かせてもらったチェンマイのレストランFaithでの場面。お客さんは観光客ばかりだったが悪くない反応で個人的には良い実験だった。この時の演奏を思い返すと今の方が明らかにアベレージが上がっているので今の方がもっと面白い反応を得られるだろう。今回はブッキングの方向をライブって感じのところだけに絞ったが、今後はもう少し整理して普通の場所で一般のお客さんに向けて音を奏でる機会を増やさなくてはいけない。初心に還るって感じだ。俺はアカデミックなことやマニアックなことをしたいわけではないし、スターになりたいわけでもなくて、当たり前に自分の音楽を演奏して日々を生きたいだけなのだ。その為にはあらゆる人に届く音を出せるようにならなくてはいけない。そんなことを考えていたらトンローの居酒屋のオープンスペースで弾いてくれない?という依頼があったので決まったらやる。ハードル激高いけど面白そうだ。皆の話し声とのセッションなので音量のコントロールが胆だな(笑)

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ハイシーズンに向かってバンコクの連中は既にイベントだなんだと忙しい。来タイする外国のアーティストも増えるのでそれぞれブッキングのヘルプなどもしなくてはいけないのでこの時期は一気にセッションが減る。タイのインディー系ミュージシャンの年間のサイクルは、雨季にアイデアを試したりして新作をレコーディング。雨季が明けると乾季の間はひたすらイベント出演とライブの繰り返し。東南アジアはほぼ似たような感じだろう。来月くらいから観光客も増えて一気にテンションが上がる。ここで自分の本道であるソロをブッキングせずして何をするねんというわけである。この1年は集中してレベルアップの為に弾いていたので面倒臭がらずにセルフブッキングに集中せねば遺憾。セッションに関しては今期はイベント出演が3つほど決まっているし、後は依頼があれば出演って感じで気楽に考えている。

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自分の作品のレコーディングは延々続いている。頭の中に浮かんでいるイメージを組み上げるには機材が足りていないので亀の歩みのような速度で進んでいるだけだ。うだうだしている間に自分の演奏が進歩してしまうので、以前録音したものは古くなってしまって使えない…初めからやり直し…ってことを繰り返しているうちに死屍累々って感じで使えないデーターだけが積みあがっている(笑)最終的には自分で録って組み上げてって形で完成しないと共同作業では説明にも手間取るし無理だと結論が出たので、初期の制作体制と同じ状態を作ろうと先ずは小さなレコーダーを購入した。ネタは自分で録る。次は組み上げるためのソフトをPCに入れて仕上げるわけだがさあどのくらい時間がかかるのか…。とりあえずここまできたら焦っても仕方ない。俺の作る音は映像用の音として使えるレベルに達したようなので、没ネタも仕上げてストックしておけば誰かが使える可能性がある。世の中の皆さんは日々めちゃ頑張っているわけで、ギターばかり弾いて呆けてないで少しは生きていく為の仕事もしなければいけないのである。

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ツアー中のチェンライでのレコーディングは基本即興で行う。スタジオの時間が1日しかないのでプランを立てても仕方ない。前日に現地に乗り込んで街を歩いて、そこで感じたままの演奏をする。20分間のサウンドスケープだ。これはMATTと彼の相方のやっているレーベルがカセットテープにしてくれる。レーザーウッドカービングで作る素敵なケースに入った作品だ。前述のとおり制作の諸事に悩んでいる俺には渡りに船って感じで嬉しい話だ。瞬間を閉じ込めたような音になるといいなと思っている。

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語るほどの知識はないがボクシングの試合を見るのが好きだ。同じ人間とは思えない凄まじい動きに無条件で感動する。どんだけ鍛えたらこうなるのか…。格闘技全般なんでも好きなんだけど、この試合が最近一番面白かった試合。ふたりとも超人。