An "I " Novel from The City Of Angels

Diary 『バンコク在住日本人ギタリストの日記』

10月の徒然

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明日はオカンの命日なので仕事終わりでお寺に行く。家族とぜんぜん連絡を取らない浮浪雲なのにこの日だけはずっと忘れずに毎年こんなことを書いているのが不思議だ。

今日はヒルの仕事終わりで録音の打ち合わせの為にBrownstone Studioに行ってTommyとミーティングをして帰って来た。もともとは録音の予定だったが、昨日ディレクターに送った5つの新しいトラックの評判が良くて、どうするか悩んでるからもう少し時間をくれってことで、クリアになるまで無駄な作業をするよりは寝ようってことで打ち合わせのみ(笑)まだまだ若くてイケイケなTommyの日々スケジュールは俺の比ではなくてマジでそのうち死ぬで…って感じなのだ。早く寝ろよと言いながらなんだかんだ話しているうちに2時間ほど過ぎて雨が降りだしたので慌ててバイクに飛び乗って帰った。

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BTSでトンローに向かっていたらこの前のパーティーで会ったポーランド人の美人さんから『ありがとう!この前の演奏は本当に感動した。私は生きてるって思ったし心に何か伝わって来た!!』って最上級の感謝のメッセージが届いて、電車の中でとても幸せな気分になった。こちらの方が感謝しかない。初めて会った誰かに、自分の弾いた音だけで何かが伝わるってのは本当にうれしいもんだ。昨夜会ったパーティーの主催者のTaksinaからも『パーティーで演奏してもらえて私たちはラッキーだった。KOTAの音楽で私の友達が5人も泣いてたわ』と言われて、褒められ慣れていない俺はめちゃめちゃ嬉しいのに返事に窮して当たり前の言葉しか返せなかった。遺憾よな。

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昨夜送った5曲のトラックにしても、この前のパーティーの演奏にしても、俺の感覚はぜんぜん世間とずれているんだなぁと思ったのは、パーティーだからと脱力して演奏した方が伝わって皆が感動していたり、これはいけるだろう!と思ったトラックはダメでこれは好きにやり過ぎたからボツだろうな…と思っていたトラックに『一番好きなのはこれ!最高!!』ってディレクターのコメントがついてたりしてわけがわからん。色々な場面で同じようなことが頻発するのでこれからどうしていったらよいのかわからなくなりつつある。俺はひたすら演奏して曲を作って、判断は誰かに任せた方が良いんだろうな。マネージャーってほんまに大事やわ。

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とりあえず俺は気合を入れるとすべるみたいなので、常に脱力を心掛けて今回のツアーはいってみようと思う。何も考えずに没入する方が良いのかもしれん。