An "I " Novel from The City Of Angels

Diary 『バンコク在住日本人ギタリストの日記』

As Tears Go By

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あぁぁ楽しいっ!!ルーパーがひとつ修理から帰って来て久しぶりに2台回してみるとやっぱり自由度がぜんぜん違うので好きなように絵が描けてとにかく嬉しい。もうあと3つ(笑)修理中なので、修理から帰ってきたらアホみたいに全部つないで遊ぼうと心に誓う俺である。実際のライブでは全部つなぐと音質的にムリなんだけど、もし音質を落とさずにやれるもんなら10台くらい用意していろんな楽器を回してみたい。

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目下の悩みは枕である。毎日首を寝違えたような状態が続いて悪化していくので頭が痛いわ首は回らないわで大変だ。寝れば寝るほど体調が悪くなるという恐ろしい悪循環。先週から曲の組み立てを考え続けていて飯を選ぶのも面倒臭くなって同じものばかり食ってるし、遺憾とは思いつつ何もかもが面倒で、ろくでなし道をまっしぐらな日常。

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ここから先は少し悲しい話。

山本KIDが亡くなった。日本の総合格闘技の選手で一番好きだったのでとても悲しい。つい最近も試合を見直していた。その後、ガンで闘病中だと発表されたが1ヶ月もしないうちに亡くなってしまった。ここ数年若くして亡くなる人間が多すぎる。

俺の母も30代でガンで亡くなった。一度祖母に読ませてもらった母の死ぬ間際の日記は『生きたい』という言葉で埋めつくされていてとても悲しかった。読みながら泣きすぎて俺は疲れ切ってしまった。まだ子供だったのでわかっていなかったが、母の死期が迫っていた頃に最後の家族旅行に行った。ホテルに泊まって久しぶりに家族みんなで風呂に入った。ハッキリ憶えているのは母の痩せ細った身体と乳がんの手術で取ってしまった胸の大きな傷痕だ。俺はある程度状況を理解できていたので一生懸命母の前で明るく振舞った。母はずっと入院していたので久しぶりに一緒にいられるのが嬉しかったけど、正直言ってそのえぐれた胸は死を感じさせてただただ恐怖だった。あの光景は一生忘れられないだろう。旅行から帰って病院に戻った母はしばらくして亡くなった。その後、親父と母の死について話をしたことはないが、どれだけ悲しかっただろうと想像するのが嫌なのでこれからも聞くつもりはない。とにかく俺は普段死について考えないようにしている。ただ、命日が近づくと必ず思い出す。あと半月ほどで母の命日なのでいろいろ思い出していたところにKIDの訃報でとにかく悲しくなってしまった。死について考え出すとキリが無くて困るが、いつも輪廻転生の概念は救いなんだという結論に辿り着く。俺はタイ人の明るさやおおらかさに救われているのかもしれないとここに住んで7年目の今になって思う。

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写真は3年前に行ったシーチャン島で見た夕日。夢の中にいるような景色だった。たまには自然の中に行かなくてはいけない。特にこんな心持ちになった時は空を見た方が良い。都会は空が狭いので自分を見過ぎて心が狭くなる。大きな空や雄大な景色を眺めて『俺ってめっちゃちっちゃいな~(笑)』と思った方が気が楽になるのだ。チェンライとチェンマイは空が広い。汚れた心を洗うには良い場所だ。

 

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