An "I " Novel from The City Of Angels

Diary 『バンコク在住日本人ギタリストの日記』

詩の朗読とReading Poetry

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汚れっちまった悲しみに……

 
汚れっちまった悲しみに
今日も小雪の降りかかる
汚れっちまった悲しみに
今日も風さえ吹きすぎる

汚れっちまった悲しみは
たとえば狐の革裘(かわごろも)
汚れっちまった悲しみは
小雪のかかってちぢこまる

汚れっちまった悲しみは
なにのぞむなくねがうなく
汚れっちまった悲しみは
倦怠(けだい)のうちに死を夢(ゆめ)む

汚れっちまった悲しみに
いたいたしくも怖気(おじけ)づき
汚れっちまった悲しみに
なすところもなく日は暮れる……

 

最近のBARでのチルアウトセットには個人的な趣味としてチャールズブ・コウスキやウィリアム・バロウズアレン・ギンズバーグ、ジム・モリソン等々のReading Poetryの音をスマートフォンで再生してギターのピックアップから取り込んでノイズとして使ったりしているが、偉大な詩人たちに申し訳ないが意味は関係なくて音とリズムが良ければ兎に角思い付きで放り込んでみるという感じだ。

せっかく日本人なのだから…と詩の朗読や独唱などをさがしてみるが、なんだか聞いていて気持ち悪い。日本語の特性なのか演者のせいなのかはわからないけど、一声聞いて『気持ち悪っっ!』と叫んで消してしまうような代物が多い。中途半端な作り声で妙な抑揚をつけて読まれると蕁麻疹が出そうだ。本人の朗読ならどうだろうと萩原朔太郎の肉声朗読があったので聞いてみたが、これは…音もリズムもぜんぜん気持ち良くない。そんなわけで母国語のネタ探しが一番難航中である。

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もう数カ月さがしているが未だ使えるものがない。冒頭に貼ってある映像は歌い手でもある町田康。歌い手だしいけるかな…と思ったが、えらい真面目に読んでいるので面白くない。もっとキレキレな町田康の朗読ってのはないものか…ってかそれは町田町蔵だな。でも外国人の前でやっているし日本語の詩を使ってみたいとは思うわけで地道に探すしかない。多分俺が母国語だってことで意味を追い過ぎているのも悪い。

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片やチャールズ・ブコウスキは冒頭からいきなり心を掴まれる。声もリズムもいいので意味なんてどうでもいい感じ(笑)

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流石のジム・モリソン。説明不要。

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バロウズ。これも説明不要。いい音。

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ジャック・ケルアック。結局ビート詩人ばっかりだな(笑)