An "I " Novel from The City Of Angels

Diary 『バンコク在住日本人ギタリストの日記』

Carrier Wave 2 Stylish Nonsense& Kota Amatuti Taki meets Arak Abakaz Open Reheasal 後記

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Arakさんの声はすげえぶっとい声だった。重なり合った倍音がめちゃ説得力があって、喋ってるだけでいいよな…と彼が最初に一声出した時に思っていた。Pok&Juneは毎度何も気にせずマイペースなので必然的に俺は狭間に立ってバランサーの役目をすることになる。やっぱり歌い手が歌おうとしているのを見ると何かフォローをしなくては…と思ってしまうのは本能的な衝動なので前半はかなり俺の脳内は混沌としていた。現れては消えていく曲の断片をつなぎとめるべきなのか捨ておくべきなのかと悩みに悩んだ。そうは見えなかったと思うが最近は腕のあるミュージシャンとの共演が多いもんで、結構自由になるまでにかなりの努力を要することが多い。楽しいんだけどね…。

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1stセッションが終わって休憩している時に4人が集まって次のセットについてなんだかんだ話している場面は打ち合わせのようでぜんぜん話が噛み合っていないところが結構面白かった。不思議な会話だったので映像に撮っておけばよかった。Pokは話を聞いている体で聞いていないし、Juneさんはほぼ聞いていないように見えた。いつもなんにも言わないのでわからん(笑)Arakさんはテンション高くアイデアを出していた。暖簾に腕押し状態ではあったが…。俺は相手はレジェンドだけど外人の利点を活用して『演奏気にしないで好きに歌ってよ。そうすりゃ俺たちはフォロー…しないかもしれないけどたまにするときもあるし(笑)とにかく何も気にしないでやってね』とこれまた曖昧な話をしていた。

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Arakさんは俺よりだいぶ年上だけどアーティストの常でピュアな人なので真剣に聞いてくれていたので俺も少しは歌いやすいようにやろうと思っていた。ところが、2ndセットの始まり方を打ち合わせしたのにも関わらず、頭っから全く違う入りをするっていういつも通りのスタイリッシュナンセンスのナチュラルボーンキラーなやり口に笑ってしまった。なんだか申し訳なくてしばらく俺もArakさんの方を見れなかったし。でも彼は子供のように新たな挑戦を楽しんでいた。アーティスト達はみんな子供みたいだ。とりあえず面白い夜だった。

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仕事の作曲の資料がボサノバばっかりで困っている。聞くのは大好きだけどやったことないし。まあなんとか消化するよう努力しましょう。

 

本日は以上。