An "I " Novel from The City Of Angels

Diary 『バンコク在住日本人ギタリストの日記』

SPIRAL LIFE

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ソンクランである。タイの正月は一年で一番暑い酷暑の時期にやってくる。休日の今日だったけど、暑いのが苦手なので部屋でじっくりギターを弾いて楽しんだ。途中でルーパーの電池が切れてぶつ切れで終わるけど、20日に怪しげなパーティーでトリップギターの演奏を頼まれているので良いリハーサルになった。

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昨夜は久しぶりにcocoonという俺の組んでいた即興集団で一緒に演っていたダンサーのYunソンクランパーティーでセッションをやった。前日には打ち合わせもやったが、この二人でやる時は内容が毎回変わってしまうので息を合わせる為のセッションみたいな内容なので話の内容はぜんぜん音楽的ではない(笑)擬音が飛び交う会話の内容は多分他の人には理解できないだろう。彼女とは1年以上前に一度セッションをやったのだけど、もう神戸を出て6年以上経ったわけで、ふたりともその間にいろいろ変わっているので、以前のイメージとのギャップで感覚が微妙に狂っていて、終わってから個人的には思ったような絵にならず軽く悩んでしまった。

良く一周まわって云々…てな表現をするけど、この感覚がその原因だったような気がしている。我々は時間の流れの中で生きているわけで、同じ地点には決して還れないのである。螺旋を描くように別の地点で出会っては何かを表現してレベルを上げていくようなイメージを毎回持つべきなんだろう。

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今回も打ち合わせと本番は結局ぜんぜん違ったが、ミーティングのおかげか悪くない景色にはなっていた。基本的に俺の音使いは荒っぽいので女性とコラボレーションをする時には少し柔らかい音色やコード感を心掛けることと、集中すると何もかも忘れるのでダンサーが音楽の中にいることを常に意識する必要がある。そして、セッションなので両者が自分の表現をしていなくてはいけない。そんなことを考えながらも自由に構築した久しぶりのセッションは、日本にいた自分とバンコクの自分を融合するような面白い時間だった。またそのうちやってみたい。

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