An "I " Novel from The City Of Angels

Diary 『バンコク在住日本人ギタリストの日記』

タイの友人がHandpan Factoryを始めた

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タイで友人になったHandpan 奏者のHonちゃんとOnのユニットHONONが友人達とHandpanファクトリーを立ち上げてメーカーを始めた。MUTAという名前だ。

mutasoundsculptures.com

あまり詳しくはないが、Handpanはスティールパンから派生したかなり新しい楽器で、2002年にヨーロッパで売り出されたばかり。最初に日本で俺が目にしたときはHang Drumって名前で聞いたけど、今はいろいろな種類があるので総称してHandpanというらしい。指で叩くので優しくて暖かい音がするので、この音色を嫌いだと言う人はほとんどいないだろう。通常アコースティック楽器は習得するのが難しいものだけど、これは誰が叩いてもすぐに気持ち良い音が出せるってのがすごく良い。音程は限られてしまうが叩けばコードになるので、音を奏でる楽しさをすぐに味わえるのも素晴らしい。

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映像のHONONのふたりの場合、音の配列の違う2つのPanを組み合わせることでメロディーとコード感とリズムを作っている。楽器としては限られた音程しかないってのは不自由なんだけど、音楽理論なんて知らなくても気持ち良い音色を出せる動きを見つけて、それを繰り返すだけで曲になっていくし、優しい音色で気持ちも癒されるわけで、例えばギターに挑戦してFのコードで苦戦した挙句『楽器は難しい』という先入観を抱いているような人にもお薦め。日常的に音楽を奏でる喜びを味わえる。あと、見た目もなんだか可愛らしいし丈夫なので実は俺も前から1個欲しいと思っている。

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現在清貧ミニマルライフ道を邁進中なので物を極力持たないという生活を続けているが、普段の生活用品に関してはほぼ欲求が無いのに楽器だけは物凄い頻度で欲しいものが出てくる。金物、鳴り物の音色には中毒性があるし1個で1音色なので集めだしたらキリがないし嵩が張るので定住する必要があるよな…と考えてはいつもぐっと我慢するのである。安住の地が見つかったら考えるさ。

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新しい楽器ってのは奏法が完全に確立していないので発展途上であるがゆえにアイデアを練る隙間がまだあって追及すると面白いだろうな。打楽器とメロディー楽器の両方の特徴を兼ね備えているので入り口はスムーズだけど奥が深い。映像見ててもスタイルはいろいろやわ。国によっても捉え方が違っていて興味深い。

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そんなわけでハンドパンについてつらつらと書いてみたわけだけど、俺はハンドパンの音色だけじゃなくてHONONのふたりの持っている優しい空気にいつも癒されてるわけで、最終的には音色=人間性なのかな…とか思っている今日この頃だ。

そういう意味では俺はまだ人間修行が足りまへんな。