An "I " Novel from The City Of Angels

Diary 『バンコク在住日本人ギタリストの日記』

日々の徒然

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そんなこんなで毎週バンコクでギターを弾いて歩いては出演するイベントについて日本語でブログやらFBやら書いて告知しているわけだが、地味に日々書き続けている割にはバンコクの日本人のお客さんがライブに呼べなくてなかなか切ない今日この頃だ。今夜のイベントもお客さんのリストを見る限りそんな雲行き。DJ主催のパーティーにはたくさん来ているので、俺の音楽がパーティーピーポーには面白くないってことやから、ダンスミュージックではないにしても見る価値のあるライブを演るようにがんばらなあきまへんなぁ。

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とはいえ、どんな国の人だろうとライブに来てくれて楽しんでくれれば、それで何も問題はない。どちらかと言うと色々な国の人が混ざっている方がやりやすいし好きだ。ぼやいている理由は単に日本語でこれだけ書いてるのに反応薄いなぁって理由で、もう少し来てくれたら嬉しいってだけだ。記事に対する人の反応ってのは本当に素直で、つい最近おっぱいの大きい可愛い若い女性アーティストがドラムを叩いている映像を上げた時の男達の反応には笑ってしまった。俺はループ系だったし演奏が良かったから参考に上げたんだけど、結果明らかにいつもと反応速度が違うしみんな一気にシェアしまくってるし…ぜったいにおっぱいにやられとる(笑)男は年齢関係なくそんなもんで、俺も含めて他愛もなくて阿呆だ。映像は↓↓↓

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ちなみにこのCoffee Musicってのがレーベルなのか何だか知らないけど、関連動画にはものすごくスマートでものすごくスキルフルな若いプレイヤー達の動画がたくさん上がっている。個々のスキルの高さと計算された演奏の見せ方にいつも感心している。この女の子も演奏だけでなく細かい動きから表情の作り方までバッチリ計算されている感があって、みんなが反応したのも無理はない。音楽的に過去の名曲の焼き直しで新しい部分はほぼ無いけど、以前には無かったプレイヤーの見せ方だと思う。

ちなみに、ループミュージックとして見るべき部分はまったく無い。ルーパーを演出の道具として使っているだけで構成はバンドでやってるのと一緒でDJがサンプリングで作る作品と同じだ。最近同様のアプローチをするアーティストの映像がたくさん上がっているが、上手いけど面白くはない。過去の遺産を組み立てなおしてそれらしい歌を乗せたりしているだけだ。10年以上前にスタジオで全ての楽器を使ってループミュージックを作ることにアプローチしてみたが、結果は『大道芸のひとりバンドと一緒なのでわざわざやる意味はない』という結論だった。以降、俺は他の楽器を導入することは禁じ手にした。どうせならバンドでやる方が良い。でもこちらの方がエンターテインメントとしては正しい使い方だ。俺がただ偏屈なだけである。

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現場や映像で様々なミュージシャン達を見ながら日々感じるのは、先ずビジネスありきでそのフォーマットに合わせて自分のスキルを磨いて商品を作っていくのが現代のプロミュージシャンなんだな…ってことだ。仕事なので当たり前なんだろうけど、大概の場面で音楽より前に『それ』が置かれていることは個人的にはどうにも納得がいかない。そんな状態では魔法や奇跡は決して起こらないからだ。音を出す前から最終目的が商売でしかないとしたら、それは本当に音楽なのか?毎回この疑問で終了する堂々巡り。

書いてはみたものの最終的にはどうでもいい話だよな。

世の中金だし。