An "I " Novel from The City Of Angels

Diary 『バンコク在住日本人ギタリストの日記』

Curiosity killed the cat but what's wrong is it?

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Photo by Thom Aj Madson

最近調子が上がっていてそんな瞬間が少しずつ増えてきていたので予兆はあったが、木曜のJAMでのソロは短いステージだったけど久しぶりに小屋にいる人全員を最初から最後までロックした感があって面白かった。これが常にできていれば苦労しないんだけどな…そして毎度のごとく良い時は撮れていない。後悔先に立たず。

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Photo by Tijana Pavlov

とりあえずこの日から日曜日まで弾き続けた。色は違ったがどちらも面白いイベントだった。週末は良い景色の中で3日間たくさんのアーティストの絵を見られて楽しい時間だった。絵描きは基本がひとり表現なので、最近はミュージシャンより絵描きさんに影響を受けることの方が多い。今回もライブはほぼ見ていない。アーティストの作品の方が表現の形態も多いし音楽より自由でそれぞれが独自の視点を持って世界を切り取っている感じが興味深かった。

今回は残念ながら大好きなライブペインティングとのセッションではなくアニメーターの作業に音を乗せていくって感じだったけど、アニメーターの出来上がった映像は想像と違ったりしてすごく面白かった。めちゃめちゃ気になる人もいたし。とりあえず演奏というよりはBGMだったので、できるだけ趣旨にそってアニメーターの皆さんの為に演奏したつもりだけど、どのくらい効果的だったかは初めての試みだったので正直わからん。次回があればより高みを目指すつもりだ。

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できることなら次は事前に企画内容を理解して、作戦を練ってから挑みたい。やりながら、まだまだクオリティーがあげられる余地がだいぶあると感じたからだ。打ち合わせまったく無しだったので、チームとしての連携があればもっと美しい流れが作れるだろう。

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人に何かを見せるときに言葉で説明をする理由は、見ている人が『理解できないだろうから』という理由である。手っ取り早く言葉で説明してさっさと概要を理解してもらって、ビジネスに結び付けなくては…ってことなんだろうけど、過剰な情報は想像力や好奇心を初期段階で麻痺させてしまうわけで逆効果だし過保護すぎるんじゃないかな…と思っていた。裏を返せば、そこまで説明しなくてもみんな理解できるはずだと思っている。解釈は千差万別であるほうが面白い。個人的な性格の問題だろうけど、その場にいる全員が、最初から最後まで同じ方向を向いて同じように感じる必要があるのか?とすごく疑問に思った部分もある。

平たく言うと、わからなあかんかい?ってことだ。

世間的にはわからなあかんのか…?常識がないのでそれがわからんけど、説明なしの無垢な表現が気になれば、絶対にショーの後のトークショーでそれこそめちゃめちゃ質問したくなるんじゃないのかな…。機材の使用法を説明することと、それを使った表現を同じ次元で扱うと、どっちつかずで殺し合うことになる。何かを作って見えないものを伝えるのは表現者が担うべき領域であって、それが言葉の説明なしで伝わらないならば、それはクオリティーが足りないのだ。今回もみんなそれぞれ自分の仕事をしているわけで、それは何も悪くないが、ただそれが最大限に効果的に機能はしていなかった。チームでやる時はリーダーがいるしディテールがほんまに大事やな…と思った次第。