An "I " Novel from The City Of Angels

Diary 『バンコク在住日本人ギタリストの日記』

When Night Falls 後記 → After Effect

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YADAの緊縛ショーは予想以上に性的要素が無くてちょっとびっくりした。以前に日本で参加した女王様(若いころからのバンド仲間がいつの間にか女王様になってた)のショーにはかなりエロスの要素が入っていたのでイメージの違いがすごかった。一生懸命縄を結んで手繰り寄せてまた結んで手繰って吊り上げて…最後はすべての結び目が解けて解放された女の子と抱き合って…結構な重労働だからふたりとも汗ばんでいて、なんだかスポーツ的で青春ドラマを見ているような気分になった。不思議な感覚。彼女は縛り方を日本の新宿あたりでSM BARの人から習っていると言っていたので、彼女自身のキャラクターが出ているんだろう。ロープの色をカラフルにして縛り方をより複雑にするとオブジェみたいで見ごたえありそう。男女ペアと女性ペアではだいぶイメージ変わるだろうな…とかギターを弾きながら想像を巡らしていた。面白い時間だった。

日本で見たショーでは吊り上げてから鞭打ったり赤いろうそくが出てきたりって感じで吊った後に責めるのが本番って感じだったので、今回もエグイ場面が現れることを想定して、『絶叫!』みたいな音を出してやろうとファズボックスをフルアップに設定してたんだけど、責めるシーンは無くてクリーンに粛々と進んでいくので『あれれ??思ってたのとちがう…』となって途中でレベルを絞った(笑)やっぱり日本の方が変態度が断然高いんだなぁとつくづく思った。日本で見た皆さんは深さが半端なかった。もっと空気が張りつめてて怖かったし淫靡だった。日本人のエロへの追及度半端なし。

でも今回は性的要素が少なかったからこそ俺にも逆にショーのアイデアが浮かんだ。音楽の感じは良かったみたいなので、そのうちにまたやるだろう。その時は今夜よりもっとロマンティックな感じになるだろう。そこそこの音量でやってたもんで、小さくてもいいからFUZZの音がもっといかつくならないかな…と思っていた。マーケットでさがしてみよう。

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オーバーステイのお客さんは個性的なルックスの連中が多い。男女問わず入れ墨だらけは標準。ファッションも洒落てるけど普通じゃない。あとは髭がめちゃ長かったり肉体改造をしていたり…とても憶えやすくて助かる。Yadaにどこで習ったの?って話をして、ものすごくキャラの濃いEdってアメリカ人とうだうだ言って、激酔っぱらっていて生々しい縫合跡を延々見せてくるファランのおっさんの相手をして小バケツに入ったラムコークを飲み干して、遠いから行きたくないと嫌がるタクシーの運ちゃんをチップ40バーツ(セコイ)で買収してソイ・トンローへ。

終わるのが早かったので12×12で一杯飲もうと思ったらパーティーでえらく賑わっていた。テクノはビートが強くてロックに近いので少し聞いていた。そつがない感じで上手だった。でも、ライブ演奏じゃないと最近俺はすぐに飽きてしまう。ぶっ飛んで酔っぱらって踊れていてた頃は大丈夫だったけど、完全におっさんになった今はキツい。すぐに退屈してしまう。そつないDJより帰り際に飲みながら見ていたオーバーステイのオーナーYuval のジャンルレスで気分次第のとっ散らかった DJ の方が楽しかった。世界の音楽が入れ替わり立ち代わり現れるので突っ込みどころ満載で笑える。

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今日はソイ・オンヌットの BROWN STONE にてソロセット。まだ何時に弾くのか知らない。まあ居心地の良い場所だからいいんだけど。FUZZか真空管のプリアンプをさがしてみよう。

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見た目だけで選んだけど、これ欲しい。

これも良い。