An "I " Novel from The City Of Angels

Diary 『バンコク在住日本人ギタリストの日記』

2017年12月

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Photo) Session at Bar 12×12 (BKK/Thailand) 2017/12/09(SAT)

常夏の国の1年は早い。季節が無いのでなんだかわからないうちに過ぎていく。今年のライブを数えてみたら今決まっている年内のスケジュールを合わせて67本だった。5月からはフルタイムでやれていないのでちょっと少ないが、今年も生き延びたってことで最悪の状況ではない。俺を呼んでくれた皆様には本当に感謝しています。これからも俺にしかできない演奏を提供できるように日々精進したいと思っています。

写真は先週土曜日の真夜中のセッション。パーティーの主催者のHexthree のメンバーにStylish Nonsenseのふたり、それに俺とヨーロッパからたまたま遊びに来ていたジュリアンってベーシストも混ざって国籍もジャンルも世代もいろいろで良い空気感だった。この日のお客さんはみんなすげえ若かった。俺は多分店にいた全員の中で最年長(笑)ギター弾いてなかったら絶対出会わないだろうな。機材トラブルやら演奏中の停電やらあったけどそんなことはタイでは良くある話で気にしても仕方ない。転んだら立ち上がってまた歩き出せば良いだけである。下の映像は停電で唐突にブラックアウトする。そのままループを回し続けて復帰した瞬間に演奏再開したけど消えた瞬間はかなりびっくりした。

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開始前にサウンドチェックしてたら出演してる若いミュージシャンがかぶり付きでワークショップみたいで笑えた。タイ人だけでなくバンコクで出会う新世代のミュージシャン達はみんな礼儀正しくて洒落てて可愛らしい。パンクの連中でも同じである。面倒な奴を見たことが無い。ミュージシャンと言えば変わり者で面倒な連中ばかりってイメージを持っている旧タイプのミュージシャンである俺は、ここのところ頻繁に『時代が変わったんだなぁ』としみじみ思うのである。出会った中でアクの強い連中は大概同世代だし(笑)それと、やはり移動が簡単ってアドバンテージはでかいなぁと思うんだけど、20代のバンド連中が頻繁に他の国にツアーに出ている。もちろんアジアの国からこの街にもたくさん来ている。別の国で演奏する経験や他の国のミュージシャンと関わることで得られる情報はとても多い。確実に創作活動に良い影響を与える。羨ましい限りだ。世界が広いってことを体感するだけでも十分意味があるし。

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1年前の今日の今頃はフアヒンのサウンドライブラリーという店のパーティーに出演するためにWOOT ROOTのJoeと仲間たちと車で向かっていた。この1年の間に会場の主のPOOKはポーランド人の嫁さんとヨーロッパに移住してしまったが、クリスマス辺りにまたフアヒンで演奏する機会をもらえたので楽しみ。しっかり決まったらまた告知します…って日本語のこのブログ見てタイのフアヒンに来るってのは稀な話だよな。

自分の背丈よりも長いドレッドヘアーを持つタイで出会った中で間違いなくNO.1に個性的で面白いミュージシャンPOOKはヨーロッパに移住してからの方が水を得た魚のように生き生き活動していて面白い。背も高いし絵になる男だ。タイで彼の本質的な音楽をやるのは難しかっただろうし、大変だろうけど良かったなぁと思う。

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しかしすげえ髪だよな。怪獣みたいやわ。

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Yusef Lateefの音楽に刺激されたのか窓の外からええ感じで鳥の囀りが聞こえる。今タイは本当に良い季節だ。遊びに来るなら今くらいから1月中が最高。