An "I " Novel from The City Of Angels

Diary 『バンコク在住日本人ギタリストの日記』

Endless Summer

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Photo) POK & TAKI at 12×12

タイは常夏の国なのでとにかく毎日が夏の日である。今日もとにかく暑かった。タイに移住して丸6年が過ぎて7年目に入ったが相変わらず俺は暑さに弱いもんで今日は目が回りそうになりながら帰って来た。ただ、昨年オランダで寒さに耐えられなかった俺の身体では日本の冬はもう無理な気がするのである。いったいどこに住めばええんやろ(笑)

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ここのところやたらと疲れているのでこれはストレスだろうということで2泊3日くらいでバンコク郊外の何にもないところにひとりで逃避行しようかと企んでいる。ひたすら川面を眺めながらミニギターとピアニカだけ持って2日間くらいひとりでぼ~っっと過ごしたい気分だ。毎日同じ景色の中にいることに飽きてしまった。たまには排気ガス混じりの空気から離れて綺麗な空気を吸って山や川が見たい。動いていないわけではないが、どこかに行くと言えば演奏の機材と一緒に動いているのであれも旅行ではなくてお仕事である。移動してゲストハウスに入って機材を整備して現場に行って演奏して来てくれたみんなや共演者と話して片付けてゲストハウスに帰って寝る…の繰り返しでせいぜい空き時間にお寺に行ってしばらく座って考え事をするくらいで実はバンコクでやっている日常と何にも変わらないのである。

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日々身の回りのノイズを録音している。いろいろな音楽が浮かんでは消える。残るものだけが残っていく。本当は四六時中こんなことをやっていたいが、やはり異国で生きるにはそんなわけにもいかない。時間は電車の車窓から見る景色のように過ぎて行っていつの間にかいろいろなことが流れては消えていく。毎日色々なものを捨てていって自分がシンプルになっていくのがわかるが、これが良いことなのか悪いことなのかはわからない。世間的に無駄なものを愛しているが、必要なものはほとんど持っていない。振り返ってみると今年は仕事とライブ以外でほとんど人と会っていない。会うのは月に数回、ほんの数人である。家族を持つことは無さそうだし、孤独死云々って記事を読んでからどうしたら年老いた時に迷惑をかけずに死ねるのだろうと考えているがなかなか良案はない。シビアな話だけど別に凹んでいるわけではない。最早そんな段階は通り過ぎている。何かのセリフで『孤独ってのは選んでなるものだ』と言っていたが、その時に確かにその通りだと思った。なのでそれを選んで進んできた俺も終わりについて真剣に考えるべきだと思っただけだ。

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とりあえず作品を作ってから諸問題について考えようと思う(笑)