An "I " Novel from The City Of Angels

Diary 『バンコク在住日本人ギタリストの日記』

Endless Summer (仮題) 制作開始

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さっきメッセージでやりとりをしていて、来週から新作の制作を開始することにした。俺ももちろんやるが、今回はひとりではなくてタイのアーティスト/プロデューサーであるPOKさんと一緒に制作する。作業を始める前からなんだけど、完成にはかなり時間がかかると思っている。事前に作曲してそれを一般的な作業手順で録音するって気がまったくないので、まだ漠然としたイメージしかないってのもあるが、その漠然としたイメージだけでもかなり手ごわい感じなのだ。前作の録音も大変だったし、実際にやってみると今思っているよりえらく大変だろうな…と以前からずっと二の足を踏んでいた。

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バンコクでPokさんとJuneさんに会って3年近くなるが、最初はバンコクで開催された初回のASIA LOOP FESTIVALで初めてスタイリッシュナンセンスのふたりと会って、ふたりのファンになってとりあえず声をかけた。最初の数回は『ふたりとも最高!』って感じで勢いがあり過ぎてドラムのJuneさんは少し引いていた(笑)そのうち一緒にイベントへの出演やらしているうちに『セッションしよう』って話になってトリオユニットのCHAOS JAMが始まった。なんだかんだやっているうちにいろいろ具体的なイメージが湧いてきて、今年になって『新作できるかも…いやできるな』となって会う度に何度か話をして、今月からやっと制作開始である。別でギターソロは一発録音で一枚作るつもりなのだけど、今ここに書いている作品は世間一般的な呼び方で言うところのSoundscapeになるはずだ。前作もそんな感じだったけどもっと情報量が多いものになる予定で下地ができたら外国人であることとベテランであることをフルに使ってお願いして、俺の好きなタイの若手ミュージシャンには各パートで参加してもらう予定である。勝手に言ってるだけだけど(笑)

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神戸にいた頃から同様のイメージはあって、その為にずっとセッションイベントを繰り返していたんだけど、あの頃の俺ではあらゆる意味で実力が足りなくて実現できなかった。今もギターはたいした腕前ではないが、ライブを繰り返して少しはマシになったし、妙な成り行きで辿り着いた異国タイのバンコクで奇跡的に縁がつながったプロデューサーがこの雲をつかむような曖昧な制作過程を(なんとなくだろうけど)理解して話に乗ってくれているわけである。これは運命だと思ってやるしかないだろう。彼とは世代も違うし立場も違うし話すことと言えばほぼ音楽の話だけで普段まったく遊ぶわけでもないが、俺にしては珍しくとても近い友人だと感じている。これは自分のことながら本当に珍しい感情だ。同類にあったような気分なのかもしれない。

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最近は最初俺の勢いに引いていた Juneさんも『KOTA、スタジオ入ろうよ』とか普通に話してくれるようになった。普通になるまでに3年近くかかったけど(笑)

週末は彼等とT-BONEのギタリストGOLFさんやアジアのジャズ界隈でも有名なスーパースキルフルなキーボーディストのBUMPや若い友人シラチャーロッカーズのTOMMYにsasiのBankとジャズミュージシャンのKITとフリーセッション。面白い音が出るといいけどな。そういや明日タイの女性からインタビューを受ける。タイの音楽やアートの情報を載せた日本向けの本らしい。今のところ何を聞かれるのかよくわからないけど。

 

とりあえず、いろいろなことが起こっていて整理するのが大変だ。とりあえず悪くはない感じの現在だ。