An "I " Novel from The City Of Angels

Diary 『バンコク在住日本人ギタリストの日記』

出会いはいつも突然だ

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昨夜は急遽キャンセルの出た友人の主催する小さなイベントに助っ人で出演した。SONGWRITERS NIGHT というイベントで、会場はプラカノンというエリアにあるMA RUMBAというオーセンティックなBAR。お客さんはほぼファラン(欧米人)とタイ人で、前回と違って日本人はひとりもいなかった。

イベント名の通り俺以外は歌い手ばかりだった。BARの2階の会場は程よく小さくてみんな肩寄せ合ってリラックスして歌を聞いていて、アットホームな雰囲気が弾き語りが良く似合っていた。俺は急に参加したエクストラなので最後にゆるやかでメロウなセットを…と思っていたが、真夜中近いのにお客さんもけっこう残ってくれていたので、なんだかんだで結局いつものように少し激しい場面もありつつの30分のソロセット。

毎回目の前のお客さんを気にしなくてはいけないと思うのだけど、集中していると顔を見るのを忘れてしまう。ギターを弾きながら3台のループマシンの操作をするのはかなり忙しいのでどうしても必死になってしまう上に俺は一切 MCをしないので、愛想がないことこの上ない。エンディングのアルペジオを弾きながら、『しまった…お客さん気にせずに一気に弾き切ってもた...』と思ったが、最後のコードを弾いた瞬間にたくさんの拍手をもらえてホッとした。

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『なんで穴埋めの急な出演とか引き受けるの?』と不思議がられることもあるが、基本的に俺を知らないであろう人が集っている場所ならば意味があるので時間と体力が許す限りは引き受けることにしている。聞いてもらうことに意味がある。部屋で弾いていてももちろん誰も聞いていないわけで、小さいイベントでも誰かの為に演奏する方が良いに決まっている。あと、バンコクはタイの首都で東南アジア最大の都市だ。小さなイベントにこそ面白い出会いの機会が待っている。大きなイベントはとにかくカオスなので誰かと話をする機会は無い。

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昨夜の演奏が終わってから皆が声をかけてきてくれた。バンコク在住のアメリカ人フィルムメイカーが映像作品に使いたいと熱く語ってくれて連絡先を交換したし、カンボジアの美しい島Koh Rongでフェスティバルを主催している男性は、今日になって2018年4月のフェスティバルにブッキングしたいというオファーのメッセージをくれた。小さなイベントでも急な話でも弾き続ける理由はこんな出会いにある。音楽は一瞬で国境を超える。新しい出会いを得て旅は続くのである。

明日はアート系のイベントで45分ソロ ×2セット。今からベーシックを洗いなおす。

楽しんでいってみよう ♪