An "I " Novel from The City Of Angels

Diary 『バンコク在住日本人ギタリストの日記』

Rendezvous at BAR 12×12 (Thonglor 18/1)

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Rendezvous】at BAR 12×12 (Thonglor 18/1)

今夜はトンローの BAR12×12 で長時間のアンビエントセット。営業時間中弾き続けるというコンセプトの企画で不定期開催中。先月は日本からたくさんのアーティストが来タイしていたのでやらなかった。

基本的に通常営業中のお店ではオリジナルを演るミュージシャンはやりにくい。集中して聞いてくれないし…音楽を聞きに来たわけじゃないからね…音がデカいとすぐ怒られるし…そらそうやな…おまけに人が動かない分、状況的にはストリートよりやりにくい。ストリートは聞きたくない人はその場を離れれば良いのでまだ楽だ。

そんなわけでひじょうにキビシー感じなのだけど、俺はこれが結構楽しい。

同じ空間にいる不特定多数のお客さんとスタッフの動きを視野に入れて話し声やグラスや食器の触れ合う音や同じ空間で起こっていることを意識してそれに対してアプローチするってのは、セッションの相手がミュージシャンではないってだけでフリーセッションとほぼ同じ状況だ。バランス感覚とか最低限で効果的なボリュームコントロールを鍛えるのによい。ただ、爆音轟音でしかやらないとか静寂の中で繊細な表現をしたいというようなこだわりのある奴はわざわざやる必要はない。誰も得しないし、お客さんやお店のスタッフと揉めるだけでなんの意味もない。俺も最初は慣れるまで良く怒られたり文句を言われたりした。デカい音が好きなので俺が俺がって感じになりがちだったのだ(笑) ライブとは違って不特定多数の普通の方々が楽しみに来ているプライベートな空間で好きな音を出そうってわけで、やっぱりそれなりの優しさとかクオリティーは必要なのだ。乱暴な音で皆さんの素敵な夜を台無しにしてはいけないのである。

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そんな感じで様子を見ながら、突然短いノイズを放り込んで驚かしてみたり、聞こえるか聞こえないかのフワフワした音で存在感を消してみたり、思い付きでPOPSを放り込んだりしながらゆるやかに夜は深まっていくわけです。

今夜は途中で Mathew というフランス人が1時間ほどマシンドラムでセッションに参加する。テンションが高くてものすごい高速でしゃべる。しゃべりだすとこちらが落ち着けと止めるまで止まらない(笑)どうなるんやろ…まあ楽しんでいこう。