An "I " Novel from The City Of Angels

Diary 『バンコク在住日本人ギタリストの日記』

Shakermaker opening party 後記

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タイ語中心のフライヤーを見るとわかるが、昨夜はローカルイベントだった。もちろん初めて行ったエリアでスーパーマーケットやケンタッキーにも英語表記があまりないくらいの地元エリア。演奏の前に腹ごしらえしようと注文したらぜんぜん伝わっていなくて全く違うメニューが出てきてビックリして笑ってしまった。

Shakermakerは音楽好きなタイの連中が集まるMusic Cafeで、ルーツミュージックからシューゲイザーやらポストロックまでいろいろなレコードやカセットがディスプレイされていた。タフゴングのEPがけっこうあったな。別の場所から移転してきて昨夜がオープニングパーティーだった。Yaanのメンバーも遊びに来ていたのでなんだかんだ話しつつ9時半くらいにライブスタート。

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2セットやったが1st setが生ドラムで2nd setはエレクトロセット。個人的には生ドラムのユニットの方が音量が作りやすくて好きだ。導入からとても良い流れだった。特に2曲目はニューウェイブみたいな進行で個人的に好み。その場でやってるから同じことは二度とできないんだけど、かなり楽しかったしお客さんも盛り上がっていた。

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エレクトロのセットは音の乗せ方が難しい。下手に乗せるとカラオケみたいでテンションが下がってしまうので未だに良く悩む。Juneさんが909とKORGのミニドラムマシーンをMIDIコントローラーで演奏しているので普通ではない面白いタイミングで展開していてDJとやるよりはかなりライブ的な演奏だった。もう2年以上一緒に演奏しているが、最近になってやっとJuneさんとコミュニケーションが取れている…ような気がするが定かではない(笑)

Stylish Nonsense feaut. Kota Taki live at Shakermaker 1st set

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演奏後に話しかけてきた20代の子たちの中にはStylish Nonsenseを初めて見たと言っている子も何人かいて、『ところで日本人らしいけど君は誰?』的な質問を多々受けて、なぜこうなっているのかをひたすら説明していた。確かにそうだろうな…会場に日本人は皆無だったし、ファランですら2人しかいなかったし。とりあえずライブを楽しんでくれた上での『初めて見たけど面白かった!ところで君は誰?』という流れだったので良かった。もし逆だったら凹んで帰らなくてはいけないところだった。

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なんだかんだと話した中にひとりセクシーでとても綺麗な女の子がいて、後程店のオーナーのひとりなのだと気付いたが、話している最中にこちらに来てから何度も感じている自意識の違いについて久しぶりに考えた。特に女性について感じることが多い。タイのリッチで綺麗な女の子はとにかく全身から『わたしきれいでしょ』という主張がストレートに発散されていてある意味すがすがしい。FBのプロフィール写真もグラビアみたいなビキニの全身写真だし(笑)めっちゃ南国だなぁと毎回思うのである。それに比べてやはり音楽好きのタイの男子たちはどこにいっても少年のような雰囲気で可愛らしい。たまに主張の強い男の子がいるなぁと思うと高確率で心が女性の方だったりゲイの方だったり。何はともあれ音楽でつながっているから出会えるわけで、多種多様な友人と出会えるのはありがたい話である。

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Stylish Nonsense at Smalls!

3連戦の最後は5/30(Wed)にアジアのイケてるBAR10選に入っているというお洒落感満載のJazz Bar Smallsでのフリーインプロになる予定。素敵な場所なので時間の合う方は是非遊びに来てくださいませ。

 

ソイ・ジャルンクルン

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昨夜演奏したSOUL BARってのはソイ・ジャルンクルン33あたりにある。MRTとタイ国鉄のフアランポーン駅から徒歩で10分くらい。国鉄で地方に向かう人が多いしチャイナタウンも近いし独特の空気感があるしタウンハウスも古くて小さくてレトロな街並み。ここ数年でファランやしゃれっ気のあるタイ人の経営するGalleryやBARができては消えて…その中でSOUL BARはけっこう長くやっていてスタッフにTHE LOW DOWNというバンドのキーボーディストがいる。彼はとてもうまい。ドラマーがヨーロッパに帰ってしまったので最近は活動している様子が無いが、このバンドのタイ人ギタリストがものすごくカッティングが上手くてモデル張りのスタイルでフォトジェニックで初めて見た時すごく印象的だった。

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改めて見てもすごくうまい。男前なので女性ファン多数。そんなわけでSOUL BARは以前から知っていたし同じエリアにある店にも出ていた。ただ、洒落た感じの店なのでお呼びはかからないだろうなと思っていたし、今まで出演したことがなかった。金曜の渋滞を避けるために昨夜は電車移動をしていて、駅からは景色を眺めつつフラフラと運河沿いを歩いていった。今さらの話だけど、川と支流と運河ってのは昔はタイの主要交通路だったので水路の周りには古い問屋がたくさんあるのであることに気づいた。職人や商売人相手の仕事は朝が早いので当然夜も早い。なのでこの地域は夜の騒音にうるさくて警察のチェックが厳しいらしく夜の仕舞いが早い。昨夜も0時前にはすべて終わってさっさと家路についた。

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昨夜は彼等の曲をけっこうプレイした。少し勉強していったので邪魔にはなっていなかっただろう。今夜はタイ人の若いお客さんが多いだろうし、曲を壊さないようにうまく展開を読まないといけないわけだけど、当のふたりはそんな細かいことはあまり気にしていない(笑)ヨーロッパツアー直前なのでツアー用のコンパクトな機材を使って何ができるのかを試しているような場面も多かった。一緒に演奏していて面白いなと思うところは、普通のミュージシャンが気を使っている演奏に関するスキルや曲としての整合性とかお客さんにどう見えているかというような一般的なバンドが気にするような事柄を一切気にせず、今まで見たことない新しい場面を生み出すことに集中している点だ。俺も一般的なミュージシャンとはかなり違う視点で音楽をやっているが、やはりロックバンド出身なので少し考え方が違って、特にソロの時は上手く弾こうとかかっこよくやろうとか思っているし、会場にいるお客さんのこともけっこう考えている。見ている人にはそうは見えないかもしれないけど…。

チェンマイからミニツアーに来ているDEAD AS DISCOというバンドはオーソドックスなブラスロック/ファンクに最近のロックの構造を足したようなオーソドックスなバンドだった。次にチェンマイに行く時にまた会えるかもしれない。

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今年に入って良いセッションが多くて刺激を受けたようで、少しずつギターのスタイルが変化しつつある。今までのソロを踏まえてバンドスタイルに適応していっている感じだ。いくつになっても進歩するもんだな…というわけで俺のライブ活動はまだまだ終わらないのである。今夜も何かを見出せるように集中していってみよう。

Stylish Nonsense Gigs on May (with Kota Taki)

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Stylish Nonsense Gigs on May (with Kota Taki)

昨夜のライブはJAMらしいイベントだった。小さなイベントだったが、ゆるやかに親密な空気の中の演奏はとても楽しかった。来週末からは3連続でStylish NonsenseのGIGに参加する。そういや、今回POKさんがスケジュールの告知に《ギグ》って言葉を使っているのを見て、日本ではBOØWYのイメージが強すぎて恥ずかしいからあまり使ってなかったことを思い出した。ここに来てからもまだなんだか恥ずかしくてずっと《ライブ》と言っていたが、たまに意味が伝わらないし、バンコクのバンドマン達は普通に使うので会話中に使うようになった…どうでもいい話だけど(笑)

 

とりあえず来週金曜から3連続で参加するギグのスケジュール♪

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5/25 - Soul Bar (chaoreonkrung) 

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5/26 - Shakermaker

(ladpraowanghin next to tesco lotus)

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bar opening night !!

Stylish Nonsense Live at Shakermaker, 26 MAY 2018

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5/30 - Smalls (soi suanplu1)

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Birthday

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昨日の休日はこれから2か月の間に企画している4つのライブに関するやりとりで終わってしまった。そのうえ内2件が一番面倒な結果で終わって結局プラン変更…貴重な休日が…。タイ人含めて外国人のアーティストは日本のアーティストより気儘だ。慣れてきたけどまだたまに面倒くさい。今回はそれに加えてなんかウザい(笑)文面にも性格ってのは出るもんだ。アーティストってのは自分が世話されるのが当たり前だと思っている連中が多くて鬱陶しい。それも自分からメッセージで頼んできてからのその上からの感じ…どういう仕組みやねん?貴族なのかな?俺も是非そんな頭になりたい。

とりあえず、適当な感じで人に頼るなボケカス という感じである。

そんなやり取りをしているうちに夜になったので最近の音声メモをチェックしつつフラフラと近所を散歩して、12×12で軽く酔っぱらって、それでもまだモヤモヤした感じで帰って来て、たくさんのメッセージを見て温かい気持ちになってからギターを弾いた。脱力しててめちゃ個人的な演奏で楽しい時間だった。

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そろそろ人生の半分過ぎたかな…と思い出したころから、いろいろなことがどうでもよくなった。客観的に見て自分が社会にまったく適合できていないという事実をがっちり理解したので強制的にいろいろ諦めたのだ。すると、俺の生活には生存に関する活動と音楽活動以外ほぼ何もなくなってしまった。あまりにもシンプル過ぎるので相棒が必要だろう…ということで、猫と暮らす日々を夢見る今日この頃である。

 

 

Rendezvous面白かった…で次は…?

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昨夜のセッションはバンドマンであろう若い子たちが多くてライブハウスみたいな雰囲気だった。少し懐かしい気分になった。GOLFさんは終始子供のように楽しそうにノイズを出していたし、片手がしっかり使えないので開き直ってやっている分、想像力に溢れた鋭い音が出ていた。それに、音が洗練されていた。流石。

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リズムセクションのふたりは兄弟のリズムセクションで野太くてタイトで。ええ感じの瞬間がたくさんあった。ただ、そのええ瞬間を持続させるのが難しかった。

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最初のセットが面白かったので、セカンドセットはよりテンションを上げようという魂胆で俺がひとりで波風を立てようと試行錯誤している感じが(笑) ゴルフさんがスマホから出した音で作っている声のループが気持ち良い。

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2018/5/17(Thu)

Primitive Synthesis presents:

Dream House Where Acoustic and Electric Meet

● Damage Control
"I'm damaged and need to be controlled"

● Sixmenonguard
Sixmenonguard is a singer-songwriter who always makes music for art. He loves telling stories through his music to listeners. Currently he has released two albums "Duay Jai" ("With Heart") and "Absolutely Excellent". He is in process of gathering materials for his future release.

● Baby's Breath
Baby's Breath is founded in 2014 by Paponpat Weerawit in order approach more musical moments. Originally, the project was named A Change of Seasons as he has released a Post-Rock-oriented album through Newlights Production.

After the release, the project was laid on hiatus for quite a long time. But Paponpat is still making music in more experimental way. Later, he realised that something is needed to be changed in order to go beyond musical boundaries. Now, the new musical journey has begun again.

● Amatuti dub drawing space - KOTA TAKI
KOTA TAKI -amatuti dub drawing space-
Electric guitarist (musical improvisation) /Composer/song writer

Japanese born in 1969. Learnt classical piano since 1974 for 10 years. Composed since 1984 and started original song writing since then. Major debut from VICTOR ENTERTAINMENT (JAPAN) signed an exclusive artist contract in 1998. Solo career from 2003 and performed "Dub drawing space musical improvisation" about 1,500 times all over Japan. Immigrated to Thailand in 2011 and started musical activities from 2013.

// 200b Entry //

来週はJAMでソロ。共演のバンドがスーパーハイテンションで面白そう。好み。

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その後はStylish Nonsenseとのライブ3連続。

5/25はSOUL BAR

https://www.facebook.com/pg/livesoulbarbangkok/events/?ref=page_internal

次の日のShakermaker

https://www.facebook.com/Shakermakercafe/

はオープニングイベントらしい。

そして前から出てみたかったし行ってみたかったJAZZ BARのSMALLS

https://www.facebook.com/smallsbkk/

にてFree Improvisation。

6月末にはNOISE MARKETにて大編成のセッション。その後、彼等は2カ月ほどヨーロッパツアーへ。

そして俺はタイ地方遠征に向けてプランを考えている最中…規模小っちゃ!

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この前はセッションだったけど、内2本は彼等の曲も演るってことで、改めて聞き直している。好きな曲がけっこうある。最小限の編成で出来上がっているかっこええ曲に新しく何かを付け加えるってのはけっこう勇気がいる。必要最小限しか弾かないって選択肢かなぁ…まあよくわらんけどやりがいはバッチリあるのできっちり楽しむ方向。とりあえず、いつもやっているセッションとは少し違って、もともと好きだったバンドのステージに一緒に立つってのは妙な緊張感があってとても変な気分だ。

stylishnonsense.bandcamp.com

ブッキング関連でなんだかんだいろいろ

面倒くさい。

粛々と演奏の制度を上げていく感じの日常が

やっぱり最高。

Rendezvous

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2018/05/09(Wed) 21:00~till late
amatuti dub drawing space presents 
Rendezvous Experimental Session with GOLF T-Bone]
Venue:Bar 12×12 (Soi Thong lor 18/1)
Entrance fee 200 B
https://www.facebook.com/events/2410775602282113/

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free improvisation music
Nakarin Teerapenun a.k.a.GOLF T-BONE 
KOTA TAKI  amatuti dub drawing space
Artchawin Sinsa-art อาชวิน สินธุ์สอาด (STU DO VOL. SOUND.)
Anecha Sinsa-art  อเนชา สินธุ์สอาด  (STU DO VOL. SOUND.)

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そんなわけで、今週水曜の夜はBAR 12×12にて地味~に続けている即興セッションイベントRendezvousです。今回は最近骨折して片手が使えない状態のGOLFさんとのほんまの実験的セッション…とか言っていたのだけど、『KOTA!!今回ドラムとベースが呼べるからリズムセクションと一緒にやろう!!』とGOLFさんは普段より俄然やる気に満ち溢れているのである。今なら忙しくていつもとはできないことがやれる!!ってな感じの少年のようなハイテンション具合がメッセージのやり取りから伝わってきてこちらも楽しくなる。今回こそはどうなるのかぜんぜん予想ができない…が、面白いことになるのは間違いない。

時間の合う方は是非。

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アパートから見えるバンコクの夕景に向かって演奏する。ここもそろそろ長くなってきた。引っ越す引っ越すと言いながらもずっと住んでいるのは、この景色が好きだからなのかもしれない。

2018年4月~5月

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昨年の今頃はクアラルンプールへのビザ取得の旅の最中だった。とんでもなく金が無くて、すべての行程がバスだったものでバンコクから南下してハジャイを経由してKuala Lumpurまで片道24時間かかるというなかなか過酷な状況だった。今年も順調に暑さにやられつつあるが、なんとか演奏は続けているし今さら多くは望んでいないのでまあ悪くはない状態にある。今日は結婚式のアフターパーティーにて即興演奏である。幸せな気分をもらえるだろう。ただ、今現在バンコクは笑ってしまうくらいの豪雨ではあるが…これもいつものことだが無事に会場にたどり着けるのか…。

benisabbah.bandcamp.com

この前オーバーステイで一緒にやったBeniとスタイリッシュナンセンスが今年チェンマイで開催されたフェスで繰り広げたセッションの音源が上がっていた。90年代懐古的な音色とビート感が個人的に好みだ。俺と演る時は彼等はPCを使わずNo MIDIのアナログスタイルのプリミティブな演奏形態を好むので、この形態でのセッションをしたことがないが、一度やってみたいとは思っている。

www.siam2nite.com

来月末にPOKさんのお誘いで以前から出演してみたかった SMALLS という洒落た JAZZ CLUB でトリオのセッションユニット CHAOS JAM を演るが、彼等は常に状況に対して挑戦的な音をチョイスする傾向にあるし3人の時はそれがさらに加速するので、洒落たJAZZ BARではいつに増してアブストラクトで実験的な音楽になるんだろう…その相方として呼ばれたからにはソリッドな音で応えるしかない。楽しみでもあるし恐ろしくもある(笑)でも、こういうシチュエーションは大好きだ。楽しみ。

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↑↑ improve

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↑↑ Nakarin Teerapenun a.k.a.GOLF T-BONE × KOTA amatuti TAKI 

2018/05/09(Wed) 21:00 ~ 0:00
amatuti dub drawing space presents 
Rendezvous~ Experimental Session with GOLF T-Bone~
Venue:Bar 12×12 (Soi Thong lor 18/1)
Entrance fee 200 B
https://www.facebook.com/events/2410775602282113/

free improvisation music by
Nakarin Teerapenun a.k.a.GOLF T-BONE 
KOTA TAKI 《amatuti dub drawing space》

そんなわけで5月だが、9日と30日に improv という俺のオーガナイズしているジャムセッションイベントで組んでいる友人達とのセッションが2つ決まっている。

あとは最近12×12にて不定期レギュラーでやっている Chill Pod というゆるいBARイベントと、他でお呼びがかかれば出演って感じになるだろう。数カ月トレーニングを続けている新しいアイデアがもう少しまとまったら、衣装を新調して来季のハイシーズンに向けて新たなソロブッキングを再開する予定だが、最低でももう1ヶ月ほどはかかるだろう。

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雨は勢い良く降り続けている。これは間違いなく冠水するパターンだ。今日の演奏の会場は少し遠方なので早めに出ないとまずいな…。