An "I " Novel from The City Of Angels

Diary 『バンコク在住日本人ギタリストの日記』

Wanderer

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月日は百代の過客にして、行き交ふ年もまた旅人なり。船の上に生涯を浮かべ、馬の口とらへて老いを迎ふる者は、日々旅にして旅を栖(すみか)とす。古人も多く旅に死せるあり…懐かしいなこの一節。メーナムの船上で働く人達に俺が抱く憧れみたいな気持ちの根幹はこんな感じなんだろう。

バンコクにはたくさんのエリアがあって、POPS中心の店が多いとはいえ演奏できる場所も地方の街より断然多い。ただ、やはり時間の経過と共に行動パターンは決まって来てしまうわけで、どうしても視野が狭くなる。ひとところにいるだけでは得られない感覚と言うのは間違いなくあって、それは旅に出て新たな人と出会うことでしか得られない。そんなわけでどこかに行きたくなるのだ。今まさにじんわりと『行かなくては』というぼんやりした焦燥感に駆られている。

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同じエリアでの決まった行動パターンの中で固定し始めたイメージを打破する為の方法があるなら何でもよいわけだが、心の持ちようだけでモチベーションをコントロールするのはとても難しいので状況を変えてしまうのが一番手っ取り早い。焦ってもしょうがないが、自分なりに即興演奏を進化させていくためには俺の全く知らない場所で音でコミュニケーションを取る為に必死で足掻くことが一番良いってのはタイでの活動で既に証明されているので、周辺国へのツアーをきっちり組む為の地道な仕込みを始めなくてはいけない。日々に追われているだけでは止まってしまう。

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Turn on, tune in, drop out

この有名な一節の drop out という部分は自立するという意味なんだけど、LSDというドラッグのイメージが強すぎて別の意味合いで捉えられている。内容を踏まえるとindependentって言葉の意味と近いと思うが、こと音楽に関していえばこの言葉もジャンルを括る為の言葉になっているので、本来の独立や独自性を表す言葉とは逆の意味合いになってしまっていて言葉を正しく理解するってのは難しいなぁと思う。でも気になった日本語について英語を調べてみるだけでいろいろ発見があって興味深い。調べるほどに混乱してどの言葉を使えば良いのかわからなくなっている気もするが、思いを巡らせるってのはそれだけで楽しい。

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Derek Bailey の即興演奏。音楽的な部分のあれこれは俺には関係ないのでさておき、独自性においては疑う余地もない。表現のコアにある揺ぎ無い強靭な意志こそが人の心を動かしている。そんなことを考えていたらCHAOS JAMの次のセッションの企画が入って来た。コアなセッションを常に特別な場にするために、それを維持するために、個人が進化し続けていかなくてはいけない。偉大な先人の意志を見習いつつ俺も気持ちを締めなおして今日も己の音楽を追いかけてこよう。

 

KOTA amatuti TAKI Live Schedule 2018-⑤

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KOTA amatuti TAKI Live Schedule 2018-⑤

3月は6本。セッションが多いが面白い企画が多くて楽しい。雨季に入る前のイベントラッシュで小さいイベントは押され気味になるけど、興味深い出演者が多いのでライブミュージックの好きな方は是非。

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2018/03/23(FRI) 8pm ~ 0am

Stylish Nonsense meets DR LUM

at The OVERSTAY

STYLISH NONSENSE meets DR LUM
'AT THE SECRET LABORATORIES' an evening of experimental molam dub tronic bass culture

23日はピン・クラオのThe Overstay にてモーラム楽器とサイケノイズって感じの実験的セッション。個性的なメンバー大集合でカオスな空間になるでしょう。コアなイベントの多いThe Overstayは最近大人良くなっていた警察がまたうるさくて、今回も0時にはイベントが終わる方向らしいので早目のご来場を。

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2018/03/29(THU) 20:00~20:30

Vimana Sound - Valuna, Kota Taki & Yui Cello

Vimana flying palace will transport us to new heights through sound.
We welcome a newly formed performing art duo, Valuna, consisting of Soluna from France doing Japanese theatrical dance, known as Butoh, as well as calligraphy and voice performance, and Naoto Vava K from Japan playing the tabla, performing throat singing, electronics, and dance. Joining them is free-improvisation, psychedelic guitar player Kota Amatuti Taki and storytelling, experimental cellist Yui Cello.
● Valuna Vortex-Art-Experience
● Amatuti dub drawing space - KOTA TAKI
● Yui Cello
// 200b Entry //

29日はサトーンのJAMにて10年以上ぶりに一緒のステージに立つ友人NAOTOのユニットValunaと美しい音色で実験的なオリジナルを奏でるタイ人女性チェロ奏者 Yui Celloとのセッション。もちろん各々のセットも演る。Valunaはフランス人の女性ダンサーによる舞踏とタブラや喉歌って感じのトラディショナル且つサイケな音。この日はバンコクではなかなか見られないエッジの効いた集中力の高いステージが見られるだろう。JAMは小さいけどその分親密で良いステージになることが多い。

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2018/03/31(SAT)15:00~22:00

SISTER BIG STUFF at Sevana - เสวนา Bar

RhuBarb & CusTard presents SISTER BIG STUFF 
A Super Chilled out Saturday Afternoon on Soi Chan 16 , BBQ with Craft beers flowing. Its all about Family & Friends,The sweet sound of Roots Rock Reggae & Ska in the air with one of the last chances to catch a vinyl DJ set from our main man DR DAPOOKSTER before he jets off over yonder . LIVE set's from WOMBAT & John Will Sail ,and Many more guest acts TBC, Fine Art on display and as well as that it's Danny & Joe's (Wombat) Birthday Bash , so don't be a rude boy and come along Jam ,drink.and relax from the afternoon til the early hours and come and say hi to Joe"s Big Sister ,

Line up.
DJ DR DAPOOKSTER 
WOMBAT 
JOHN WILL.SAIL.
NATHAN LYNCH

こちらは雰囲気変わって酒場の音楽って感じ。HOSTはJoeとDannyのやっている酒場ユニットWONBAT。ファラン中心に酒好きの宴会好きが集まる感じです。この集団とは活動初期に出会って以来のお付き合いで俺だけ音の雰囲気違うっちゃ違うんだけど、酒場は好きなので参加し続けている。今回はPOOKもDJで参加するのでロックありルーツレゲエありPOPSありって感じでなんでもありの酔っ払いパーティー。人当たりの良いファランが多いので普通の方も参加しやすいと思います。

SISTER BIG STUFF

2018/03/31(SAT) 21:00~til late

WOOT ROOT in the Party at BLACK CABIN

このパーティーはまだ詳細が来ていない(笑)主催はロックシェルターと言うファランと見目麗しいセクシーなタイ人女性ボーカリストのエレクトロポップユニット。メンバー全員ルックスがとても良いので人気あり。なぜ、彼等の客にはぜんぜん受けないやりっぱなしの爆音アブストラクトユニットWOOT ROOTを彼等が好きなのかよくわからないが、熱烈なラブコールを受けたのでもちろん出演する。そしてまた出演者以外にはぜんぜん受けないんだろうな…(笑)まあいいや。いつものように好きにやるさ。BLACK CABINはとても良い内装のBARで高級感や隠れ家感もあってデートに良い感じ。普段はPOPSやファンクなどを演奏する無難なハウスバンドが入ってるので、タイ人の恋人と一度行ってみてくださいませ。

 

夢か現か幻か

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Rendezvous with Sergio Verdinelli at 12×12 BKK

12×12で開催したイベント【Rendezvous】でのセッションは良い感じだった。俺のギターがかなり古いので、後でセッション映像を見たら調子の悪い時のジミヘンのようなヘロヘロのチューニングで申し訳なかったが、彼のプレイはとにかく素晴らしくて観に来てくれたみんなは完全にぶっ飛ばされていた。彼自身もとても楽しんでくれたようで良かった。

今回はヨシタケ君の紹介で彼といきなり彼等のアジア旅行の中にふたつのライブを組ませてもらったわけだけど、フリーフォームのジャムセッションってのはいきなり自分のコアな部分をさらけ出す感があるので演奏が上手くいった後は以前から知っている長年の友人のような気分になってしまう。昨日は1日街を案内して歩いたが、セルヒオとジュリアナはとても仲が良くて可愛らしくて気持ちの良いふたりなのもあってリラックスした良い休日になった。ディナーの時にタイレストランでビールを飲みガイヤーンをたらふく食べた後で、陽気な彼等がテーブルの向こう側でくるくる表情を変えながらハイテンションで競い合いつつ俺に大好きなボカジュニアーズの話をする姿を愛おしく眺めながら、出会いってすげえなぁ・・・音楽ってすげえなぁ…と思っていた。

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この街は観光都市でもあるのでいろいろな国の人間と会う機会があるけど、普通に暮らしているだけではなかなか友人になる機会は訪れない。英会話のスキルの問題もあるし。それが音楽を介すと一気に解決してしまう。俺はバンコクに来るまでは俺は全く英語を喋ったこともなければ外国人の友人もほぼいなかったし人見知りの上にかなり不愛想なわけで、そんな奴が今まがりなりにも異国でたくさんの友人を作れているのは明らかに音楽のおかげだ。音楽ってのは言葉の要らない優れたコミュニケーション手段であるのは間違いない。出会った同種族の友人と短いけど密度の濃い時間を過ごすってのは人生の歓びだ。俺を取り巻く全てに感謝するしかない。

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演奏を終えて酒を飲みながらパーティーの中でひとりでチルアウトしているときに、ふとデジャブのように日本で見たたくさんの光景を思い出すことがある。もちろんパーティーなのでよく似た光景なんだけど、目の前の光景の中には日本人がひとりもいなくて皆が俺に英語かタイ語で呼びかけてくる。酔いも手伝って現実味が薄れていってとても不思議な気分になる。あれ?これ夢なのかな?って感じである。すると大概の場合は友人が現れて『KOTA大丈夫か?生きてるか?』って感じで俺を現実に引き戻してくれる(笑)バンコクの友人達は大概の奴は俺より若くて元気なので、ひとりで黄昏てないでテンション上げようぜって感じである。でも俺は全てを楽しんでいる。心配ない。

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3月29日に10年以上前に神戸のカタカムナで出会ったタブラ奏者のNaoto vavaとJAMで演奏する。おまけに俺の好きなタイのアーティストのひとりのチェロ奏者YUIさんも一緒に演奏する予定だ。これも俺の人生が現実だったと知らせてくれる出来事のひとつで、日々に追われてすぐに忘我状態になる俺のケツを誰かが『目を覚ませ!現実やぞっ!』て感じで叩いてくれてるのだと思っている(笑)

人生はたまにミラクルで相変わらず面白い日々だ。

ただ、毎回見送りだけは寂しくなるからいやだなぁ…。

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日々の徒然

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そんなこんなで毎週バンコクでギターを弾いて歩いては出演するイベントについて日本語でブログやらFBやら書いて告知しているわけだが、地味に日々書き続けている割にはバンコクの日本人のお客さんがライブに呼べなくてなかなか切ない今日この頃だ。今夜のイベントもお客さんのリストを見る限りそんな雲行き。DJ主催のパーティーにはたくさん来ているので、俺の音楽がパーティーピーポーには面白くないってことやから、ダンスミュージックではないにしても見る価値のあるライブを演るようにがんばらなあきまへんなぁ。

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とはいえ、どんな国の人だろうとライブに来てくれて楽しんでくれれば、それで何も問題はない。どちらかと言うと色々な国の人が混ざっている方がやりやすいし好きだ。ぼやいている理由は単に日本語でこれだけ書いてるのに反応薄いなぁって理由で、もう少し来てくれたら嬉しいってだけだ。記事に対する人の反応ってのは本当に素直で、つい最近おっぱいの大きい可愛い若い女性アーティストがドラムを叩いている映像を上げた時の男達の反応には笑ってしまった。俺はループ系だったし演奏が良かったから参考に上げたんだけど、結果明らかにいつもと反応速度が違うしみんな一気にシェアしまくってるし…ぜったいにおっぱいにやられとる(笑)男は年齢関係なくそんなもんで、俺も含めて他愛もなくて阿呆だ。映像は↓↓↓

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ちなみにこのCoffee Musicってのがレーベルなのか何だか知らないけど、関連動画にはものすごくスマートでものすごくスキルフルな若いプレイヤー達の動画がたくさん上がっている。個々のスキルの高さと計算された演奏の見せ方にいつも感心している。この女の子も演奏だけでなく細かい動きから表情の作り方までバッチリ計算されている感があって、みんなが反応したのも無理はない。音楽的に過去の名曲の焼き直しで新しい部分はほぼ無いけど、以前には無かったプレイヤーの見せ方だと思う。

ちなみに、ループミュージックとして見るべき部分はまったく無い。ルーパーを演出の道具として使っているだけで構成はバンドでやってるのと一緒でDJがサンプリングで作る作品と同じだ。最近同様のアプローチをするアーティストの映像がたくさん上がっているが、上手いけど面白くはない。過去の遺産を組み立てなおしてそれらしい歌を乗せたりしているだけだ。10年以上前にスタジオで全ての楽器を使ってループミュージックを作ることにアプローチしてみたが、結果は『大道芸のひとりバンドと一緒なのでわざわざやる意味はない』という結論だった。以降、俺は他の楽器を導入することは禁じ手にした。どうせならバンドでやる方が良い。でもこちらの方がエンターテインメントとしては正しい使い方だ。俺がただ偏屈なだけである。

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現場や映像で様々なミュージシャン達を見ながら日々感じるのは、先ずビジネスありきでそのフォーマットに合わせて自分のスキルを磨いて商品を作っていくのが現代のプロミュージシャンなんだな…ってことだ。仕事なので当たり前なんだろうけど、大概の場面で音楽より前に『それ』が置かれていることは個人的にはどうにも納得がいかない。そんな状態では魔法や奇跡は決して起こらないからだ。音を出す前から最終目的が商売でしかないとしたら、それは本当に音楽なのか?毎回この疑問で終了する堂々巡り。

書いてはみたものの最終的にはどうでもいい話だよな。

世の中金だし。

KOTA amatuti TAKI Live Schedule 2018-④

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KOTA amatuti TAKI Live Schedule 2018-④

3月はセッションが多い。まあ好きな連中とのセッションばかりなのでいいんだけど、さすがにバランスが悪い(笑)しばらく止めてたソロの自力ブッキング再開しますかね…。どのイベントも色は違えど楽し気です。タイミングの合う方は是非。

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2018/03/17 (SAT) 21:00 ~ 1:00
Rendezvous with Sergio Vardinelli / Ramintra

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EVENT PAGE : Rendezvous with Sergio Vardinelli / Ramintra
Venue : Bar 12×12 (Thong lor Soi18/1) 
Entrance fee: 200 B

Improvised Jam session by
Sergio Verdinelli × Kota Taki (amatuti dub drawing space)

Local Guest Live Set
RAMINTRA https://www.facebook.com/Ramintrabeat/

DJ Gaolao

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2018/03/23(FRI) From 8pm til late

STYLISH NONSENSE meets DR LUM
'AT THE SECRET LABORATORIES'
an evening of experimental molam dub tronic bass culture

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different impro live sets, featuring

pok & june (stylish nonsense)
there’s no need to explain the music of bkk underground heroes anymore…
https://www.facebook.com/stylishnonsense/

frank o-b rom & ben i sabbah (dr lum)
deconstructing, re-creating & mixing isan molam with sub urb electronica, mostly a studio project with rare live presence
https://drlum.bandcamp.com/

dr. dapookster (the sticky rice)
everything what have keys and sound / experimental retro dub reggae style
https://www.facebook.com/thestickyrice/

kota amatuti taki (amatuti dub drawing space)
electric guitarist (musical improvisation) /composer/song writer ~free style loop music~
https://www.facebook.com/kota.amatuti.taki/

kontun ‘champ’ pitukpon (yaan, toomturn molam band)
mahidol expert for various isan instruments, keys, percussion 
https://www.facebook.com/yaanworldmusic/
https://www.facebook.com/toomturn/

tommy hanson (yaan, srirajah rockers)
the ultimate dub wizzard, master of the knobs & faders
https://www.facebook.com/srirajahrockers/

supporting global/bass/dub dj’s sets by

selecta rainny (resident) -world bass music set
Bangkok Riddim Syndicate
https://soundcloud.com/bangkok-riddim-project

ben i sabbah -oriental asian underground set
dr dapookster -heavy dub reggae set

place: The Overstay
time: 8 pm til late 
door: 200 baht

more artists to be added soon

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2018/03/31(SAT)15:00~22:00

SISTER BIG STUFF at Sevana - เสวนา Bar

WOOT ROOT in the Party 

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sevanabar.com

2018/03/31(SAT) 21:00~til late

WOOT ROOT in the Party at BLACK CABIN

bk.asia-city.com

最近の徒然。

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2018/03/17 (SAT) 21:00 ~ 1:00
Rendezvous with Sergio Vardinelli / Ramintra
Venue : Bar 12×12 (Thong lor Soi18/1) 
Entrance fee: 200 B
Rendezvous with Sergio Vardinelli / Ramintra


Improvised Jam session by
Sergio Verdinelli × Kota Taki (amatuti dub drawing space)

Local Guest Live Set
RAMINTRA

DJ Gaolao

 

日本でのライブの後、トランジットで再びバンコクに滞在するセルヒオと再びセッション。今回はメンバーのスケジュールが合わなかったのとセルヒオがふたりでシンプルにやってみたいと言ったのでデュオ。前から呼ぼうと思っていたタイのアーティストRAMINTRAのふたりと若い友人のDJ GAOLAOことみっちゃんも出演。

下の映像は前回のイベントのファーストセッション。毎回出会ったばかりのファーストコンタクトには面白いテイストがある。途中俺が完全に観客になって映像を録って楽しんでいる時間があるのが映っている(笑)楽しいセッションだった。今回も楽しみ。

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この2週間ほどはいろいろ考え込んでいた…といっても音楽のことばかりなので悪いことではない。ライブの時は極力考えないので、日々演奏について深く深く考える。複数のルーパーを使って作る音はパズルのような部分もあるので、フレーズを作る際の加工の手順について悩むこともあれば、加工前のミニマルなフレーズについて、メロディーについても試行錯誤する。コードについては極力勉強しないので未だに10代の頃にパンクロックやシンプルなロックチューンで憶えた単純なコードと見よう見まねで憶えたコードが基本。最近のソロではそれすらほぼ弾かない。コードは演奏すれば勝手に出来上がるので必要ない。最終的には短いフレーズとドローンノイズとメロディーを積み重ねて抽象的で言葉では説明できない曖昧な感覚をその場にいる人に見せる…というようなことをやっているわけだけど、ひとつ問題が解決すればすぐに次の課題が出てくるので果てしない。今はルーパーを使わずに展開を作るトレーニングをしている。要するに今さら普通のことをやっている(笑)ゴールが見えないので飽きもせずにずっと続けてられるんだろうな…と最近は思っている。

音質が気にくわなくて一年以上前に売り払ってしまったが、音質の良いギターボコーダーも再度導入したくなっている。セッティングが複雑化するので面倒だけど、そのうち再導入するだろう。

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フライングロータスはバランスが最高に良い。野太いビートに美しく漂うフリーキーな演奏。深い夜の匂いもするしクールで色っぽくてほぼパーフェクトに好みだ。こういう音楽を聴いていると女性ボーカルのラインが欲しくなるけどバンコクの女性のボーカリストと膝を詰めて作るのは気を遣うし面倒なのであまりやりたくないので自分でボコーダーで歌ってしまおうって結論になる(笑)

誤解を恐れずに素直に言ってしまえば俺はボーカリストという人種が好きじゃない。だいぶ前だけどトラウマになるような出来事もあったし、歌い手は基本傲慢だからだ。理由は簡単でどんな歌い手でも歌えば必ずメインのポジションなので、必然的にバックで演奏してもらうのが当たり前だと思っているからだ

俺は彼等に負けじと自己中心的で伴奏が大嫌いなので、歌のバックで弾く技術をほぼ持っていないし、単純にイライラするのでぜんぜん向いていない。なので、友人の頼みで気が向いた時以外は基本歌のバックは断わっている。冗談じゃなく年々本気で嫌になってきているので、デストロイヤー気質が炸裂してライブを破壊する前にこの際ハッキリ書いておくことにする(笑)

俺は歌のバックには全く持って不向きです!!

非常に危険なのでライブには使わないほうが良いです。

でも録音では使える場合もあります(笑)

世の中には歌い手を愛している上手いプレイヤーがたくさんいるので、そういう皆さんに頼んだ方が間違いなく良い演奏になります。適材適所ってやつです。歌い手の皆さま、ご理解のほどよろしくお願い致します。

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だんだん暑くなってきた。

今年は痩せないぞ!!

Improv-2

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即興セッションで良い音が出た瞬間ってのは心の底から楽しい。楽しいので続けているうちにいつのまにか普通に演奏することを止めてしまった。今、俺が誰かの曲や決まった形のある曲を演奏する機会は年に数えるほどだ…てかほぼ無い。あまりの偏り具合に、最近はミュージシャンとかコンポーザーとかソングライターとか名乗ってはいけないよなぁ…と本気で思っている。ぜんぜん完成された曲なんて作ってないし。

今回の参加メンバーも実績、腕前ともに素晴らしくて、こういう機会を与えられていることを感謝するしかない。今も完成とは言い難いけどタイで活動再開した頃の自分を省みると未完成もええとこで、あの程度でよく今まで演奏機会を失わずに生き延びたもんだと思う。やり続けて少しずつマシになっているので日々精進である。今回のセッションは世界を飛び回っているYOSHITAKE EXPEくんの紹介で実現したわけだけど、YOSHITAKE EXPE、Marronという国境をまたいで活動しているふたりの日本人ギタリストとタイのギタリストGOLFさんを現場で見たことは俺の演奏に多大な良い影響を与えてくれた。この前ご一緒したNYのギタリストEyalさんの時もそうだったけど、音源ではなく生演奏を見ることでしか得られない感覚ってのが確かにある。

ここ数年だけでもいろいろな素晴らしいミュージシャンを見て肌で感じたことだけど、音楽を愛するみんな、特に若いミュージシャンにはできる限り素晴らしい演奏に生で触れることを薦める。誤解を恐れずに言えば、神懸った演奏には見ているだけで演奏を上達させるくらいのパワーがある。間違いない。あれはほぼ超能力みたいなもんだ。音を浴びるとエネルギーをもらえるって感じだ。

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セルヒオは今日の演奏が終わった後、日本にも渡って演奏する。今日の昼間にメッセージでやりとりして聞いたYOSHITAKE EXPEオーガナイズのこのセッションの内容は、帰れるものなら日本に帰って見てみたいと思わせる興味深いものだった。大阪、京都で開催されるイベントのフライヤーを載せておくので時間の合う方は是非イベントに参加して欲しい。

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SERGIO VERDINELLI, DRUMMER.

IT WAS BORN ON DECEMBER 12, 1975.
START ITS MUSIC STUDIES AT 10 YEARS OF AGE.

IN THE YEAR 1991 GIVES ITS FIRST STEPS AS A PROFESSIONAL MUSICIAN, FORMING PART OF THE GROUP ''ILLYA KURIAKY AND THE VALDERRAMAS'', WITH WHOM IT CONTINUES TO COLLABORATE AT THE PRESENT TIME. RECORDING THE FOLLOWING ALBUMS TOGETHER WITH THEM: ‘’HORNO PARA CALENTAR LOS MARES ''. '’VERSUS''. ‘'LECHE''. ''KURIAKYSTAN ''. '' CHANCES ''

IN 1992, HE STARTED HIS STUDIES ORIENTED TO JAZZ AND IMPROVISATION WITH MASTER JOSE MARIA '' PEPI '' TAVEIRA, BECOMING ONE OF HIS OUTSTANDING DISCIPLES.

IN THE YEAR 1993 COLLABORATE FOR A YEAR WITH JUAN CARLOS BAGLIETO, ROTATING THROUGHOUT THE COUNTRY.

FROM THE YEAR 1994 AND 1995 MAKES ITS FIRST PARTICIPATIONS IN THE JAZZISTIC SCENE OF THE CITY OF BUENOS AIRES, BEING CALLED BY REFERENCES ARTIST SUCH AS ERENESTO JODOS, JUAN CRUZ DE URQUIZA, GUILLERMO KLEIN, LUIS NACHT,
JUAN CARLOS'MONO''FONTANA, MARIANO OTERO, HERNAN MERLO, ENRIQUE NORRIS ... AMONG OTHERS.

BETWEEN THE YEARS 2001 AND 2004 BEGINS ITS COLLABORATION WITH THE ARGENTINE SINGER AND COMPOSER FITO PAEZ, WITH WHOM HE MAKES A LARGE AMOUNT OF INTERNATIONAL TOURING, PARTICIPATING IN THE ALBUMS '’ NATURALEZA SANGRE '' (CD AND DVD) AND ‘’MI VIDA CON ELLAS '' 

IN THE YEAR 2005 HE IS CALLED BY LUIS ALBERTO SPINETTA, ONE OF THE TOP CULTURAL REFERENTS IN ARGENTINA.BEING PART OF HIS GROUP UNTIL HIS DEATH, IN THE YEAR 2012.
RECORDING THE FOLLOWING CD'S '' PAN '', '’ UN MAñANA'' AND IS PART OF THE LIVE RECORD (CD AND DVD) OF THE CONCERT ‘’BANDAS ETERNAS''www.youtube.com/watch?v=okRBMZRZnv www.youtube.com/watch?v=okRBMZRZnvg

IN 2006 IS AWARDED WITH THE CLARIN ( MAJOR NEWSPAPER IN ARGENTINA) PRIZE AS JAZZ ARTIST.

ALSO IN 2006, CREATING THE JAZZ CAREER OF THE CONSERVATORY OF THE CITY '' MANUEL DE FALLA '', IS DESIGNATED AS PROFESSOR OF INSTRUMENT (DRUMS) .CHARGE THAT KEEPS EFFECTIVE AT THE PRESENT TIME.

IN 2012 IS PRESENTED FOR A WEEK IN THE MYTHICAL '' VILLAGE VANGUARD '' IN THE CITY OF NEW YORK, FORMING PART OF THE GROUP OF GUILLERMO KLEIN, WITH THE SPECIAL PARTICIPATION OF LILIANA HERRERO. THESE PRESENTATIONS ALSO HAS LIVE REGISTRATION .''GUILLERMO KLEIN LIVE AT THE VILLAGE VANGUARD. FEATURING: LILIANA HERRERO '', ALONG WITH BILL McHENRY, BEN MONDER, MATIAS MENDEZ AND RICHARD NANT.

FROM 2013 TO THE PRESENT TIME, FORMING PART OF THE BAND OF THE PRESTIGIOUS SINGER AND COMPOSER ANDRES CALAMARO.REALIZING INTERNATIONAL TOURS. RECORDING THE ALBUMS ''BOHEMIO''. ''JAMON DEL MEDIO'' ‘’PURA SANGRE '' AND ‘'VOLUME 11''

AS LEADER AND COMPOSER: EDIT HIS FIRST CD '' PRIMO '' (2005) TOGETHER WITH THE PRESTIGIOUS MARIANO OTERO, JUAN PABLO ARREDONDO AND RODRIGO DOMINGUEZ.

HIS SECOND DISC '' SICOMORO '' (2009), ALONG WITH TWO REFERENCES OF THE LOCAL SCENE:

ERNESTO JODOS(PIANO AND KEYBOARDS) AND PATRICIO CARPOSSI ( ELECTRIC GUITAR)
Sergio Verdinelli
IN 2016, IN COOPERATIVE ACTION, ALONG WITH THE HIGHLIGHTS MARTIN SUED AND JUA PABLO DI LEONE EDITAN '' CHICHE TRIO '' WINNER OF THE SECOND PRIZE FOR PRODUCTIONS AWARDED BY THE NATIONAL FUND OF ARTS.
Sergio Verdinelli
ACCOMPANISHING MULTIPLE ARTISTS IN THEIR VISITS TO OUR COUNTRY:

WAYNE KRANTZ, MICHAEL FORMANEK, TIM BERNE, MARILYN CRISPELL,TONY MALABY, MARK HELIAS, STEVE CARDENAS, RALPH ALESSI, BEN MONDER, JOHN HEBERT, DARRYL JONES, TIM RIES, BERNARD FOWLER.OTOMO YOSHIDE. DAMO SUSUKI.YOSHITAKE EXPE.

some artists with whom I play and record.

LUIS ALBERTO SPINETTA, ERNESTO JODOS, GUILLERMO KLEIN, JUAN CARLOS '' MONO ''

FONTANA, ANDRES CALAMARO, FITO PAEZ, ILLYA KURYAKI AND THE VALDERRAMAS, JAVIER

MALOSSETTI, MARIANO OTERO, RODRIGO DOMINGUEZ, WAYNE CRANTZ, TIM RIES, JUAN PABLO

ARREDONDO, HERNAN MERLO, JUAN CRUZ DE URQUIZA, LUIS NACHT, RICHARD NANT, RAMIRO

FLORES, DIEGO URBANO, SERGIO WAGNER, PATRICIO CARPOSSI, JUAN PABLO NAVARRO, HERNAN

JACINTO, MARTIN SUED, JUAN PABLO DI LEONE, FRANCISCO FATTORUSSO, LISANDRO

ARISTIMUÑO, CARLOS CUTAIA, MATIAS MENDEZ, GUILLERMO VADALA, BALTAZAR

COMOTTO, FERNANDO KABUSACKI, MARINA FAGES, MARIANA BARAJ, BERNARDO BARAJ, LUCAS

MARTI, LILIANA HERRERO, PEPI TAVEIRA, MARINA FAGES, BEN MONDER, BILL McHENRY, AARON

GOLDBERG, TIM BERNE,

MARK HELIAS, JOHN HEBERT, STEVE CARDENAS, DARRYL JONES, BERNARD FOWLER.WILLIAN

WENANT, MARILYN CRISPELL, TONY MALABY, MICHAEL FORMANEK, RALPH ALESSI, OTOMO YOSHIHIDE.DAMO SUSUKI. YOSHITAKE EXPE.