An "I " Novel from The City Of Angels

Diary 『バンコク在住日本人ギタリストの日記』

An "I"Novels from Bangkok

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そんなわけで、レコーディングが始まった。事前にずっと弾きまくってけっこうメロディーやらコードやら考えたけど、結局【無】からのスタートになった。曲を決めて始めるならひとりでいいわけだし、別にそんなことをやりたいわけでもなかったからだ。ラムカムヘンの家を訪ねてすぐに『今日はどんなかんじでやる?』と聞かれて『とりあえず何も考えずに自由に』と言ったらPOKは笑っていたけど、やってみないとわからないし、弾けばなんらかの音楽にはなるし、締め切りがあるわけでもないのでこれでいいのである。まぁ時間はかかるが…必ずできる。

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アンビエントノイズも録ってみたが、なんか順番が違うような気がしたのでデーター保存したけど一旦ボツ。録りながら音が欲しくなったらまた考える。日々感じ方は変わるし1ヵ月前の俺と今の俺はもう違うので不変的な何かができるまでは何が生まれようと意味がなくなってしまう。今日やってみて『まだ制作の入口にも入ってないな』とは思ったが、運河の端の家の裏庭にある狭い小屋の中で繰り返し行った10分間のセッションの2回目の最中に今まで三人でやってきたセッションに対するアプローチが少し間違っていたことに気づいた。そうしたら次のセッションで音が変わった。明日はもっと面白くなるだろう。実は少しセッションが停滞していたので解決策が見つかって助かった。ふたりと作る音楽はまだ進化できる。

 

イスタンブールに音を送る

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昨夜はトルコからのメッセージに応えて急遽録音する為に機材を揃えて出ようとしたらスコール。止むのを待って出たがまだ空は分厚い真っ黒な雲で覆われていて『やばいぞ~』と呟きながらタクシーを捕まえてオンヌットのSTUDIO BROWN STONEへ。雨、夕方、バンコクってことでいつもなら20分ほどの道のりを1時間以上かけて到着。着いて早々雷鳴が鳴り響いてまた大雨。最悪の事態は免れてスタジオの2階に住んでいる今回の急な話を手伝ってくれる Tommy と無事合流。

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スタジオではなくてライブスペースの広い空間で小さめのアンプを使ってマイクを複数本立てての録音。5分間のサウンドスケープなのでノープランでイメージだけ持って臨んだ。試しに録ったベーシックが面白かったのでそのまま使ってオーバーダブ開始。雷雨のノイズを取り込んで即興を5トラック程録って終了。悪くない雰囲気だ。後はトミーに任せる。もう長い付き合いなので俺が何をしたいかなんとなく掴んでくれているので話が早い。そういえばJoeの紹介でトミーに初めて会ったのもここだったなぁと弾きながら思い出した。30日に依頼者のÖJK WHA HUFUZにデータを送って後はCDになったら知らせてくるだろう。長編録音前のウォームアップとしても面白い時間だった。

2年ぶりくらいに行ったが、スタジオ、ギャラリーカフェAgehaだけじゃなくてライブスペース、ギターショップまでできていてめちゃ驚いた。まだプロジェクトは進行中みたいなのでこれからも注目やな。

 

 

Focus on

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来月は前国王の火葬が行われるのでバンコクはいつもより厳かな空気になるだろう。俺はと言えば9月の後半は本当にじっとしている。ちょっとした引き籠り状態だ。子供のころから定期的にやってくるもうどうでもいいって感覚。遺憾とは思うけどこの状態になると部屋で黙々と弾き続けるだけで外部からの刺激がない限り動けなくなる。バンコクに来てからは『何も起こらなければこのまま静かに消えてしまおう』と投げやりに思ったりするんだけど、今のところ誰かが呼んでくれるので弾き続けている。聞いてくれる誰かがいる限りはやるつもりなので部屋に籠っている間も音楽のことを考え続けているんだけど、延々と自問自答を繰り返しているような無為な毎日は俺が独りだからこそある時間で、ある意味贅沢だ。世間の人は日々忙しくてそんな暇はないのである。

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そんなわけでじっとしていたら、一昨日仕事から帰ってPCを開けてみると、amatuti dub drawing space https://www.facebook.com/kota.amatuti.taki/  のページにトルコはイスタンブールに住んでいる男から『コンピレーションアルバムに参加しないか?』というメッセージ。面識はないけど少し前にバンコクに来ていた時に誰かに聞いて俺のライブ映像を見たらしい。できるかどうかは置いといて即答で『やる。締め切りは?』って感じでやりとりは始まったが締め切りは月末とのことである。あと1週間で1曲録ってマスタリングまでやるわけで、今このブログを書きながら何をやるかとか録る時の段取りを考えつつ協力を頼んだ友人の返事を待っている状態である。できるかな。

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面識もないのでよくわからないが、どうやら実験音楽系のコンピのようなのでとりあえずアイデア勝負でこの前のバンコクの雷雨のアンビエントノイズを基調に仕上げる方向だけど、最近の俺がなぜ実験音楽やノイズの若いアーティストに呼ばれているのかがあいかわらず良くわからないので、先方の期待にこたえられるかどうかはわからないが、トルコ・イスタンブールの片隅でタイのバンコクで無名の日本人ミュージシャンが作った5分間の作品が誰かに聞かれるというだけで挑戦する意味はある。

現状で俺に一番必要なのは即日録音できる制作状況を作ることなんだなぁと痛感する今日この頃である。今月はもう1件、タイのダイレクターからショートフィルムとのコラボレーションを打診されたが、今の状況ではすぐに反応できないのである。録音機材があれば今のスタイルだと毎日作品が作れるわけだが、現状はサバイバルな状況である。とにかく現状を悩むよりやるしかないので、身の回りで録れる奴に協力を頼む方向で一個一個の作品に集中して作るしかない。

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バンコクは昨日今日と陰鬱な曇り空で昨日はアパートの前が冠水していた。まあ部屋から出ない俺には関係ないんだけど(笑)来週はタイの若手オーガナイザーの依頼でチャオプラヤ川の近くでイベントに参加する予定だ。俺の音は日本のお客さんには伝わりにくいようで、相変わらず日本人のお客さん皆無のイベントで演奏している場面が増え続けている。あまり普段から付き合いをしないのが悪いんだけど、納得のいく演奏をできてそれが伝わった時には、『同じ国から来た人にも聞いてほしいなぁ』と流石に思うのである。前回の帰国からそろそろ丸一年経つので少しホームシックなのかもしれない。

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少し晴れてきた。街の音を録りに出かけよう。

Endless Summer

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Photo) POK & TAKI at 12×12

タイは常夏の国なのでとにかく毎日が夏の日である。今日もとにかく暑かった。タイに移住して丸6年が過ぎて7年目に入ったが相変わらず俺は暑さに弱いもんで今日は目が回りそうになりながら帰って来た。ただ、昨年オランダで寒さに耐えられなかった俺の身体では日本の冬はもう無理な気がするのである。いったいどこに住めばええんやろ(笑)

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ここのところやたらと疲れているのでこれはストレスだろうということで2泊3日くらいでバンコク郊外の何にもないところにひとりで逃避行しようかと企んでいる。ひたすら川面を眺めながらミニギターとピアニカだけ持って2日間くらいひとりでぼ~っっと過ごしたい気分だ。毎日同じ景色の中にいることに飽きてしまった。たまには排気ガス混じりの空気から離れて綺麗な空気を吸って山や川が見たい。動いていないわけではないが、どこかに行くと言えば演奏の機材と一緒に動いているのであれも旅行ではなくてお仕事である。移動してゲストハウスに入って機材を整備して現場に行って演奏して来てくれたみんなや共演者と話して片付けてゲストハウスに帰って寝る…の繰り返しでせいぜい空き時間にお寺に行ってしばらく座って考え事をするくらいで実はバンコクでやっている日常と何にも変わらないのである。

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日々身の回りのノイズを録音している。いろいろな音楽が浮かんでは消える。残るものだけが残っていく。本当は四六時中こんなことをやっていたいが、やはり異国で生きるにはそんなわけにもいかない。時間は電車の車窓から見る景色のように過ぎて行っていつの間にかいろいろなことが流れては消えていく。毎日色々なものを捨てていって自分がシンプルになっていくのがわかるが、これが良いことなのか悪いことなのかはわからない。世間的に無駄なものを愛しているが、必要なものはほとんど持っていない。振り返ってみると今年は仕事とライブ以外でほとんど人と会っていない。会うのは月に数回、ほんの数人である。家族を持つことは無さそうだし、孤独死云々って記事を読んでからどうしたら年老いた時に迷惑をかけずに死ねるのだろうと考えているがなかなか良案はない。シビアな話だけど別に凹んでいるわけではない。最早そんな段階は通り過ぎている。何かのセリフで『孤独ってのは選んでなるものだ』と言っていたが、その時に確かにその通りだと思った。なのでそれを選んで進んできた俺も終わりについて真剣に考えるべきだと思っただけだ。

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とりあえず作品を作ってから諸問題について考えようと思う(笑)

120 min' ambient set for BANGKOK ART BOOK FAIR 2017

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thestandard.co

今日はBangkoko CityCity Gallery http://bangkokcitycity.com という美術館で開催されているアートブックフェアでのソロ演奏だった。タイのアート好きの皆さんがたくさん集って賑わっていた。天井の高いとても広い空間だったのでええ感じで響いていて演奏するのはとても楽しかった。

状況が良かったので最初は少しテンション高めの音になっていたが、ごあいさつ程度に15分ほど弾いてから落ち着いてアンビエントセットに突入。会場のノイズとセッションしながら予定の1時間…そろそろかなとスタッフに目くばせするとイベントが締まるのは9時だよと言う。これだけいろいろな人がウロウロしている(犬もウロウロしてた)広々とした閉鎖空間でエンターテインメント成分皆無のロングセットをやれる機会はそうないよなぁ…ってことでそのまま弾き続けた。

後半1時間は環境音楽とは~作曲家や演奏者の意図を主張したり、聴くことを強制したりせず、その場に漂う空気のように存在し、それを耳にした人の気持ちを開放的にすることを目的にした音楽~という説明文を思い出しつつ、ほぼアブストラクトなドローンノイズを中心に演奏した。そのまま1時間弾き続けて最後はノイズループが減衰していくのを10分間放置して会場を眺めていた。みんな思い思いに会場内で動いていて俺のことはほぼ誰も見ていなかった。好き放題やり過ぎたかな…こりゃ二度と呼ばれないかも…とか思っていたら、音が消えた瞬間にけっこうな勢いで会場全体から拍手が起きた。『おおっ!?嘘や!?届いてた!』と、俺はあの時マジで驚いた顔をしていたと思う。昨日ほど気を使わずに思うがままに、そして自分を完全に消し去って純粋に長時間のアンビエントセットにアプローチしたことはなかったからだ。ちょっとした感動だった。良い機会をもらった。

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終わってからCM/映像関係の制作者が現れてポケットにはネームカードが2枚。Galleryで演奏するとよく声をかけられるけど、まだ実際にオファーが来たことはない(笑) 新しい仕事になるとええんやけど。

 

とりあえず間違いなく新しい何かを得た。日々精進やな。

The Gong Strikes Back

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THE GONG STRIKES BACK

9月2日は歓楽街パッポンのでライブイベントやパーティーもやっている少し変わったGO GO BAR BLACK PAGODA  WOOT ROOTの相棒 Joe Delaney の企画に出演する。このふたりユニットはバンコクでやっているジャムユニットの中で一番長い。Joeとはバンコクで若山出身のレゲエシンガー U-key と3人でFatty's Bar で開催された日泰混成ハードコアバンド LowFat のCD発売イベントに出た時に出会ってそれ以来なんだかんだやるようになった。

coconuts.co

Joe は出発点が絵描きなのでミュージシャン的発想をしないところが長く続いている理由だと思う。実は10代の頃からミュージシャンのコミュニティーは村社会的で好きではない。とにかくあのライブ後のバンドマンの打上げが大嫌いである。好きなバンドを並べたてて共通点をさがすとか意味無いし時間の無駄だ。俺の知らないことをいろいろ聞かせてもらえる普通の皆さんとの飲み会の方がぜんぜん楽しい。

そんなわけで Joe と俺はもう何度もステージを一緒にしているが音楽の話をほとんどしたことが無い。出番前に持ち時間の話をするだけである。ただステージに上がって好き放題にやって帰る。お客さんのことも一切気にしないのでぜんぜんウケないときもある。でもぜんぜん気にしない。そういうコンセプトなのでそういうものである。

KOTA amatuti TAKI × Joe Delaney

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Tommy Hanson

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今回はかなり前に Joe の企画したパーティーで出会って以来の付き合いのGuitarist/Dub Mixerの Tommy Hanson と3人でのやりたい放題のプロジェクト THE KOTA AMATUTI TAKI, TOMMY HANSON, JOE DELANEY PROJECT。フェティッシュでエロティックなファッションショーと音楽のコラボレーションらしい。

Tommy はアメリカ人なんだけど、タイが長いのでタイ語もペラペラで中身はほぼタイ人だ。初めて会った時はギターとルーパーでドープなサウンドスケープをやっていたが、お客さんを一切気にしていない姿勢と深い音が気に入ったのでたまに一緒にやる。その後、彼はいくつかのバンドにDUB MIXERとして参加して大きなステージにも出ているし芸術系の真面目なイベントを主催したりもしているが、基本姿勢は変わらず我が道を行く感じである。要するに3人とも我儘なのでどちらにしろ結果は極端だろう(笑)それが良い方に出ることを祈る。

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The Gong Strikes Back
Underground live music, art, fashion & performance event on Patpong.

Event organizer Joe Delaney (RhuBarb & CusTard) is bringing a unique underground live music, art, fashion & performance event to Patpong this month.

The event will include 4 musical acts with a diverse range of genres: Indie, Psychedelic Folk, Acoustic and Rock & Roll. The Bands are mixed Thai and foreign Bangkok-based Musicians.

The Gong Strikes Back opens with a fetish-inspired fashion show, erotic performances, and an art exhibition featuring the work of local designers. 

The event is sponsored by Subduce Leather, makers of hand-crafted luxury fetish gear; 
The Hidden Closet, Bangkok's best erotic boutique;
Kimmo Kauko, (expand); 
and The Golden Bowl Bangkok, who will present their Western Style Chinese menu.

The Black Pagoda transforms its Backroom with the help of Visual expressionist Gabrile Camelin and sound and back line by Kave Live Media.

Confirmed acts Black Pagoda Live Stage:
COLD BLACK VINES 
MATTHEW FISCHER 
THE YOUNG WOLF
SASI

Special Performance by 
THE KOTA AMATUTI TAKI, TOMMY HANSON, JOE DELANEY PROJECT


The Bridge Zone (Black Pagoda):
DJ KOFTY

Black Pagoda Back room doors open at 7:00 PM (19:00).
Tickets will be on sale at the Dragons Head.
Advance Tickets 200 BAHT
At the Door 250 BAHT

Bring your friends, your fetishes, and your freak flags to experience the weirder side of The Black Pagoda.

Exp Edge - Arvind Ganga, Acidwall, F-, Otto Shane & Kota Taki

Exp Edge - Arvind Ganga, Acidwall, F-, Otto Shane & Kota Taki

Exp Edge - Arvind Ganga, Acidwall, F-, Otto Shane & Kota Taki

 

29日はオランダからのゲストを迎えてまたもやエクスペリメンタル/ノイズ/ドローン/即興ってな感じのイベント。俺はPOPSをやっていると公言している割に、昨今のバンコク界隈での評価は実験的だと…実際俺には実験音楽の定義とかよくわからないんだけどね…ならばいっそのこと思い切り好きにやってやるってことで今回はミニマルノイズセットを爆音バージョンでやってみる。POPではないが絶対に面白い。深い音の好きな方は是非是非おいでませ。よろしゅうに。

 

EXPERIMENTAL EDGE at JAM 

Jam | Bangkok bars and clubs, nightlife | BK Magazine Online

Free Improvisation, Noise, Drone.

With special guest, experimental Dutch guitar player Arvind Ganga joining, Japanese free improvisation, psychedelic looping artist, Kota Taki and Thai noise/sound artists Acidwall, F-, Hon Narongrit and the new Otto Shane.

● Acidwall
● F-
● Arvind Ganga
● Otto Shane
● Hon Narongrit
● Amatuti dub drawing space - KOTA TAKI

// 200b Entry //

F.-
An experimental outfit hailing from Bangkok since 2006. He has undergone several name changes throughout the years. After being inspired by his introduction to Noise, he has decided to create and perform it by himself.
https://soundcloud.com/fisjustaletter

OTTO SHANE
Inspired by Sonic Youth and artists alike, the 1996-born started to discover more new sounds on his guitar. His free improvisation is the key element to forge his way to making noise.
https://soundcloud.com/user-607671731/

 

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ARVIND GANGA
Arvind Ganga is a guitar player from Den Haag, the Netherlands. He takes a physical approach to guitar playing, employing objects and extended techniques to explore new sonic possibilities. His music draws from influences as diverse as noise and drones, North Indian ragas, experimental rock, and everyday sounds. With free improvisation he brings these together into an intense, loosely structured, chaotic mesh that is bathing in the rays of a deep red sun. Ethereal noise with a punk-improv attitude. Arvind plays solo, improvises with like-minded musicians, and is active in music/dance improvisation. His music took him to play squats, galleries, clubs and festivals from Poland to Portugal, England to Slovenia, Turkey, Chile and Perú.
http://www.arvindganga.net/

ACIDWALL
Harsh Noise Wall from Bangkok, Thailand, The chemical resistance to all traditional form with an extreme non-aesthetic work of art. His static distorted sound spectrum can create the indetermined subtlety within.
https://acidwall.bandcamp.com/
https://www.facebook.com/pg/MoontoneRecords

KOTA TAKI
Born in Japan in 1969, Kota Taki learned classical piano for 10 years, starting in 1974 at the age of 5. He began composing in 1984 and has been writing original songs since then. In 1998, he signed an exclusive artist contract with Victor Entertainment (Japan), marking a major debut. He has been embarking on a solo career since 2003 and has performed "Dub drawing space musical improvisation" about 1,500 times all over Japan. He immigrated to Thailand in 2011 and has been playing music here since 2013.
https://www.youtube.com/channel/UCt8L5QumbPR5WIhBKrT-4Nw

HON NARONGRIT
Besides being known as the guitarist/bandleader of Hope the Flowers, Narongrit has a solo project which goes by his own name. Unlike his main band, he does a wide range of musical and non-musical experiments.